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32年前、子供たちが熱狂した「カードダス」誕生の瞬間。店頭では「暗黙のルール」も…

子供たちがカードダスに集まった理由

「データカードダス スーパー戦隊バトル ダイスオー」。カードからデータを読み込んで遊ぶことができる「データカードダス」で初となる、スーパー戦隊シリーズで、『ゴレンジャー』などの昭和戦隊から平成戦隊の『シンケンジャー』までの作品が競演した(画像:バンダイ)
「データカードダス スーパー戦隊バトル ダイスオー」。カードからデータを読み込んで遊ぶことができる「データカードダス」で初となる、スーパー戦隊シリーズで、『ゴレンジャー』などの昭和戦隊から平成戦隊の『シンケンジャー』までの作品が競演した(画像:バンダイ)

 こうして最初からラインナップされた『SDガンダム』は、メイン商品としてブームをけん引していきます。このヒットは「コミックボンボン」でのタイアップも要因でした。

 そして、遅れて登場した『ドラゴンボール』が『ドラゴンボールZ』に変わるころ、売れ行きは『SDガンダム』と肩を並べるほどのヒット商品となります。その勢いは「ブイジャンプ(現在のVジャンプ)」創刊の後押しになりました。この2作品の人気から、カードダス自販機はその名の由来通り、子供たちの集まる場所となっていきます。

 子供たちが集まる理由はほかにもありました。それは、アタリであるキラを待っていたからです。

 補充されるカードを見た人は知っていると思いますが、カードは200枚単位でパッケージされていました。その中でキラは10枚。ほぼ均等に入っています。つまり20回も回せば出るという確率でした。

 つまり子供たちは、キラが出るか確認してチャンスを狙うという側面があったのです。筆者の地域では「ハゲタカ」と言われていました(笑)。しかし、必ず20枚で出るというわけではありません。別のパッケージとの間では30~40枚くらい間が空くこともあったからです。これを筆者の地域では「谷間」と言われていました。

 あと、暗黙のルールも地域ごとにあります。筆者の地域では、お金がある限りカードを引き続けることができますが、なくなって両替するまで待つというのは禁止でした。そのため、他者のお金切れを待つハゲタカさんたちが後を絶たないというわけです。これはどこでも同じようだったみたいですね。

 たまにこの法則を壊すため、入れる前にカードをシャッフルする店舗がありました。しかし、子供たちには不評で、他の店舗を優先して回ることになります。

 論外だったのは、アタリのキラを抜いて販売していた店舗です。ぜんぜんキラが出ないので不思議がっていると、店頭でキラを売っていたことがありました。

 後にトレーディングカードブームの際にはブランド名として「カードダスマスターズ」と名付けられてトレーディングカードが販売されるなど、カードダスはバンダイのブランド名のひとつになります。

 現在ではアーケードゲームと一体となった「データカードダス」が主流ですが、一方、昔ながらのカードダス自販機も健在で、たまに昔を思い出して買ってしまうこともあります。
あのダイヤルを回す時のカチカチという音が、たまらなくなつかしく思うことはありませんか?

(加々美利治)

【画像】ワンピース、プリキュア…人気コンテンツなら何でもある「カードダス」(7枚)

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