売上順調な令和の『桃鉄』今作の新定番とは? 時代のトレンドをおさえた“改変”
Nintendo Switch用ソフト『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!』の累計販売本数が75万本を突破しました。30年以上親しまれてきた面白さをそのままに、今作からの”新定番”を作り出す意欲的な改変にも注目が集まります。また、見るだけでも楽しい本作の特徴は、時代のニーズをも的確に捉えているのではないでしょうか。
歴代の「ボンビー」を懐かしむ声があがる一方、新「夜叉姫」の評価も高い
2020年11月19日にKONAMIから発売されたNintendo Switch用ソフト『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(以下、桃鉄)の累計販売本数が75万本を突破しました。
日本地図に敷かれた路線図の上、プレイヤーはサイコロを振り、ランダムに選ばれた「目的地」を目指す……。「桃太郎電鉄」シリーズの基本的なルールは1988年にハドソンから発売されたファミリーコンピューター用ソフト『桃太郎電鉄』から最新作まで受け継がれています。
30年以上の間ボードゲームの”定番”として親しまれてきた「桃太郎電鉄」シリーズですが、今作からは今後の”新定番”を作り出す意欲も伺えます。
まず、キャラクターデザインが一新されたことです。ファンにとってなじみ深い「ボンビー」などのデザインが懐かしまれる一方、今作からの「夜叉姫」の”かわいらしさ”には早くもファンができています。
『桃鉄』のキャラクターデザインを手掛けた竹浪秀行さんは、これまでにも『ぷよぷよフィーバー』やNintendo Switch用ソフト『スーパーボンバーマン R』など、定番ゲームのキャラクターをポップにデフォルメしてゲームを生まれ変わらせることに成功してきました。
さらに、ゲーム内音楽も歴代シリーズの楽曲を務めてきた 関口和之さん(サザンオールスターズ)に加え、アニメ音楽を幅広く手掛けるヒャダインさんが加わったことも注目です。
「桃太郎電鉄」シリーズは家族みんなで遊ぶことができるゲームです。これらの改変は今作からシリーズに触れる新規ファンの獲得にも意欲的であることが分かります。
また、ゲームを実際に遊ぶだけでなく、プレイ動画を”見る”楽しみにも焦点が充てられる昨今、新時代の「桃太郎電鉄」を感じられるキャンペーンも盛んに行われています。