【漫画】運動場に怪しい男が乱入! 避けられない“主人公あるある”の戦いのはずが…
体育の授業に怪しい男が乱入。正体を隠して普通の生徒として過ごしてきた主人公太郎は、この“刺客”との戦いが避けられないことを覚悟するが……。酒井大輔さんがTwitterで公開したマンガが話題。人気の『ゴリ先』シリーズのスピンオフ的な作品です。
セリフもシチュエーションも“主人公っぽい”

かつては「魔滅衆」の一員として魔物と戦い、現在は身を隠して学校生活を送っている主人公太郎(あるじひと・こうたろう)。「魔滅衆」の秘密を知ったため、以前の仲間からも追われている身です。そんな彼が通う学校の体育の授業中に、常人には目に見えない速さの手刀でボールを割る怪しげな男が乱入。「魔滅衆」からの刺客だと察した主人公太郎は、戦いが避けられないことを覚悟しますが……。
酒井大輔さん(@sakai0129)が、Twitterで『「主人公っぽいやつら」の漫画』を公開しました。読者からは「カオスだなw」「主人公改め手刀を見逃さなかった人」「こんなパターンもあんのw」といったコメントが集まっています。
実はこのマンガは、先行して公開されていた『主人公っぽい奴と敵の会話に割り込んでブッ飛ばされるタイプの体育教師』の裏話のようでもある派生作品。『ゴリ先』シリーズとしてファンが多い『○○で真っ先に死ぬタイプの体育教師』シリーズと関連した作品で、読者から「まさかの裏ストーリー」「スピンオフ的な感じも面白いですね」などの感想も寄せられています。
作者の酒井大輔さんに、お話を聞きました。
ーー酒井大輔さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
学生時代にやっていた「Memories Off(メモリーズオフ)」というゲームに感動して、「こんな感動するような作品を作りたい!」とイラストレーターを目指して絵を描くようになり、次第にマンガを描くようになりました。
ーー今回の作品に登場するキャラクターたちは、どのような経緯で誕生しましたか? また、創作の際に設定や描画のポイントとしたことなどがあれば教えて下さい。
もともと、『ゴリ先~デスゲームで真っ先に死ぬタイプの体育教師~』というマンガを描いていました。本来は“死に役”であるはずの体育教師がさまざまな世界観の敵と戦うのですが、回を進めるのに伴って、“出てくる敵の世界観に合わせた主人公っぽいキャラ”が何人か出てくるようになりました。今回の作品では、そのキャラたちをかけ合わせてみました。
設定に関しては、いわゆる“あるある”系のネタなので、いろんな作品で見たことがあるものになるようにしています。描画については、4ページという制限があるので、できるだけ分かりやすく描くようにしています。

ーー本作はスピンオフやセルフパロディにも位置付けられるマンガだと思いますが、このような作品世界の広げ方を思い付いたきっかけは?
もともと、マンガやアニメを見ていても“脇役”や画面に写ってない世界を想像してしまうのですが、自分の作品に対しても「話の都合上作ってしまった主人公っぽいキャラたちが絡んだらどうなるんだろう?」と思い、実際にマンガにしてみました。また、“主人公キャラは大体同じ”というのも“定番あるある”なので、その辺をネタにしたら面白いんじゃないかと考え、こんな内容になりました。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
「コレ自分に話しかけられたと思って返事したら、隣にいた奴に話しかけてたっていう、めっちゃ恥ずかしいやつじゃん」みたいなコメントを複数いただいて、「まさにその通りだ!」と。自分にも似たようなことがあったので、恥ずかしい記憶が蘇ってきました(笑)。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今まで通りに『ゴリ先』シリーズを更新していく予定ですが、もう少ししたら、いろいろ発表できると思うので、楽しみにしていただければと思います。
(マグミクス編集部)