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ジャンプ作品“らしくない”マンガ3選 王道展開に飽きてきた方々にオススメ!

「友情・努力・勝利こそがジャンプ!」という方もいるかもしれませんが、今回はそんな「週刊少年ジャンプ」の本流から外れた名作マンガを3本ご紹介します。王道の展開や設定に飽きてきた……という方々にオススメです。

「狂気・サスペンス・SF」 ジャンプの王道を外れた名作マンガ

(画像:写真AC)
(画像:写真AC)

「週刊少年ジャンプ」の三大原則と言えば「友情・努力・勝利」。純粋な心を持った主人公が仲間たちと巨悪に立ち向かう、といったバトルマンガや、熱い展開が繰り広げられるスポーツマンガが「ジャンプ」作品の王道と言えるでしょう。

 ですが、なかには狂気的な作品や、サスペンス、SFといったジャンルで勝負したものなど、王道に乗らなかったマンガも存在しています。この記事ではそんな「ジャンプらしくないジャンプ作品」から、屈指の名作を3本ご紹介していきます。

●藤本タツキ『チェンソーマン』

 最初にご紹介するのは、2020年12月14日発売号で最終回を迎えることが発表されて話題となっている、藤本タツキ先生の『チェンソーマン』です。

 物語の主人公・デンジは、チェンソーの悪魔・ポチタと融合したデビルハンター。胸のスターターグリップを引くことでチェンソーの悪魔へ変身し、数々の悪魔と戦っていきます。

 この世界の悪魔は、「人間がその言葉にどれだけ恐怖しているか」によって強さが変わるという設定があります。そのため、「チェンソー」はかなりの強さを持っている悪魔です。

 物語の内容は狂気的で、序盤の戦闘から「これ主人公じゃなくて敵キャラじゃない?」というほど残虐です。しかしただのスプラッターではなく、チェンソーが存分に映えるアクション、デンジのバカで豪快なセリフ回しが合わさり、爽快感にあふれています。

『チェンソーマン』のさらなる魅力は、怒涛の展開にあります。常にリアルタイムで斜め上の方向に進むため、絶対に予想がつきません。王道の展開に飽きている人は、ページが止まらなくなることでしょう。

 読んでいると、作者の「“面白い”とはこういうことだ!」という想いを思いっきり押し付けられている感覚になります。それほどパワーにあふれた作品です。

●白井カイウ、出水ぽすか『約束のネバーランド』

 続いては、アニメ化・実写映画化もされている人気マンガ『約束のネバーランド』です。この作品は、「ジャンプ」らしからぬ、サスペンスのような雰囲気にあふれています。

 物語の舞台は孤児院「グレイス=フィールドハウス」。そこにはママを務める淑女イザベラと、12歳以下の子供たちが暮らしています。平和な施設のはずが……12歳の少女・エマがこの施設の真の姿に気付き、他の子供たちと脱獄を目指します。

 この設定からして、少年誌らしくない珍しいものとなっています。主人公のエマが、天才孤児であるノーマンたちと計画を練り、準備をしていくさまは、海外ドラマを見るような感覚に近いかもしれません。

 展開はアクションもありますが、頭脳戦・心理戦がメイン。キャラクターの心理描写が多く、相手のことを分析し、どうやって出し抜くのか、といった面白さがあります。

 また、読み進めていくなかで、常にいくつかの謎が存在しているのもポイント。物語の世界がどうなっているのか底が知れないため、考察しながら読んでいくのもオススメです。

 2021年1月からTVアニメ第2期の放送も決定しているので、アニメ派の方はそちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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