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われら40代、ゲームが教えてくれた「言葉」5選。人生の喜怒哀楽と「理不尽」も…

1983年に発売されたファミコンを皮切りにスーファミ、メガドラ、プレステなどゲーム機の進化とともに歩んできた40代。当時、少年少女だった我々はゲームをプレイすることで倫理観や協調性を学び、語彙力も養われたという人も少なくないと思います。ではどんな言葉をゲームから教わったのか? それを思い出してみたいと思います。

ファミコン少年の語彙力を養ったTVゲームたち

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(任天堂)。懐かしの『スーパーマリオ』『魔界村』『ゼルダの伝説』など30タイトルが収録
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(任天堂)。懐かしの『スーパーマリオ』『魔界村』『ゼルダの伝説』など30タイトルが収録

 日本のTVゲーム史の起源を「ファミコン」とした場合、現在の40代は、ファミコンから脈々と続くゲームハードとともに成長してきたと言っていいでしょう。そこで出会うソフトで熱くなったり、絶望したり感動したりと、さまざまな感情や理不尽を教わったと言っても過言ではありません。

 それと同時に、ゲームのなかで交わされる会話やテクニックの呼び名などを通じて、今日まで使っている言葉を覚え……たという人も少なくないのではないでしょうか?

 そこで今回は「(たぶん)ゲームで覚えた言葉」にスポットをあててみようと思います。

●無限増殖/『スーパーマリオブラザーズ』

 まずは、世界で約4700万本を売り上げたという『スーパーマリオブラザーズ』から。このゲームにおける「無限増殖」とは、マリオの残機を青天井で増やすテクニック(厳密には127機以上でバグる)で、おそらくゲーム雑誌が名付けたものではないかと思います。幼い時分、「無限」と「増殖」という熟語をいっぺんに習得できたうえ、「無限増殖って知ってる?」などと友達に言うと、なんだか頭が良さそうに思えて誇らしかったものです。

 またマリオが教えてくれたのは言葉だけではありません。第1作にあたる『マリオブラザーズ』では、1Pマリオ(兄)、2Pルイージ(弟)を操作して共闘可能です。一緒にプレイする友達や兄弟と敵キャラを退治することで友情や兄弟愛、優しさを知りました。しかしその一方、意図的に味方を敵キャラにぶち当てることもできるため、裏切りや悔しさ、怒りの感情も教えてくれました。後に続く『マリオカート』『スマブラ』でも、裏切りムーブが可能であるため、兄弟と言えど信用できない骨肉の争いはあるのだと教訓を得ました。

●ハングオン/『ハングオン』

 続いては、アーケードやセガ・マークIIIで発売されたバイクレースゲーム『ハングオン』から。タイトルのままの言葉「ハングオン」とは、バイクなどでカーブを曲がる際、曲がりたい側に車体を傾斜させ、腰を車体よりさらに内側に移動させて走行するテクニック。片方の膝が地面スレスレな状態が格好よかったりします。

 このゲームに影響を受けた少年たちは自転車にまたがり、「ブルン!ブルン!」などと口アクセルをふかし公道を疾走。カーブを曲がる際に「ハングオン」を試みるも、非力ゆえに姿勢を維持できず転倒。血だらけになる者が続出しました。

【画像】子供時代に知識を授けてくれた、名作ゲームたち(5枚)

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