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【シャーマンキング30周年への情熱(19)】蓮田村のお寺で「武井コーナー」を作った住職の想い

『シャーマンキング』作者の武井宏之先生は青森県蓮田村の出身。同村にあるお寺・正法院では、本堂に「シャーマンキング」コーナーがあり、作中のふたつの重要アイテムが実物化され展示されています。コーナーを設けた住職の真意は……? 2020年12月末に当サイトで公開予定の「恐山ル・ヴォワール」現地訪問特集のプロローグとしてご紹介します。

12月のシャーマンキング、そして年末記事の壮大な予告!

蓬田村にある正法院の本堂奥に設けられた「シャーマンキング」コーナー。ご住職はここに等身大の絵を飾りたいと今でも野心を燃やしている(2017年の「トランヴェール」記事中でも触れられている)。以下すべて筆者撮影
蓬田村にある正法院の本堂奥に設けられた「シャーマンキング」コーナー。ご住職はここに等身大の絵を飾りたいと今でも野心を燃やしている(2017年の「トランヴェール」記事中でも触れられている)。以下すべて筆者撮影

 12月に入り「シャーマンキング」の話題が目白押しです。皆さんご存じの月刊誌「なかよし」では、鵺澤京先生によるスピンオフ作品『SHAMANKING&a garden』が連載開始となりました。元はチーム・ハオ”花組”として登場し、『SHAMANKING THE SUPER STAR』ではふんばり温泉の仲居をやっている3人娘カンナ・マチルダ・マリオンの過去を描く物語です。

 筆者はこの歳で初めて「なかよし」を購入しましたが、誌面の端々に少女雑誌的な雰囲気が散りばめられているなかでのシャーマンキング作品というのは、新鮮なものがありますね。ぜひ一度お手に取ってその雰囲気ごと感じてみてください。コミックスを待つだけでは得られない楽しさがあると思います!

 また今回の「少年マガジンエッジ」でも、久しぶりに『SUPER STAR』と『マルコス』が両方とも掲載されています。それだけでなく、どちらも非常に重要なことを描いている回になっており、前回掲載したインタビューにもあった、「来年は『SUPER STAR』の次の構想が実現に向けて動き出す……」という部分にも大いに関連した内容となっています。ご注目ください!

 さて「シャーマンキング」で年末と言えば、「恐山ル・ヴォワール」を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。本連載ではその時期に合わせて、葉たちの足跡を追うレポートを数回に分けて掲載します。

 それにあたり筆者は、恐山が冬季閉鎖される直前の10月末~11月初頭にかけて青森県に赴き、取材をしてきました。「原作で描かれた場所はどこで、それが現在はどうなっているのか」を中心に紹介していきますので、どうぞご期待ください!

 そして今回は、その機会にどうしても訪れたかった場所、作者・武井宏之先生の出身地・青森県蓬田村にある寺院、正法院(しょうほういん)への訪問レポートをお送りします。

 ここのご住職は、原作に登場するアンナの数珠「1080」と、葉が媒介として本家から託された「フツノミタマノツルギ」を自作されています。そこに至った経緯や、ご住職の想いについてお話を伺ってきました。そこには、単に武井先生を幼少期からご存じだったから――というだけではない理由があったのです。

【写真10枚】作者・武井宏之氏の故郷、蓮田村で正法院を訪ねる

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k