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登場から30年の『ガンダム0083』 重厚なメカ描写とリアルなドラマで、今も視聴者を魅了

今から30年前の1990年12月16日、ガンダムシリーズの中でも人気の高い『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の第1話を特典とした映画チケットが発売されました。人気シリーズとして長く愛されている『0083』その魅力とは何か?キャラ、メカ、ドラマ各方向から探ってみました。

それまでになかった重厚なメカ描写がファンの心をつかんだ

機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY vol.1 [DVD]
機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY vol.1 [DVD]

 1990年12月16日。翌年の3月16日に劇場公開される『機動戦士ガンダムF91』の前売り券特典として、「G×G UNIT(ダブルジー ユニット)」というVHSテープが付属されたバージョンが発売されます。その内容は、OVAとして発売される『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(以下0083)の第1話が収録されていました。

 ちなみに特典には低学年向けに「BB戦士ガンダムF91」が付属されたバージョンもあります。ともに後に販売された商品とは異なる仕様です。

 この「第1話をプロモーションにする」という戦略が成功したのか、『0083』は当時から注目されました。オリコンランキングのビデオソフト、LD(レーザーディスク)、DVDの部門それぞれで1位を獲得し、トータルでのオリコン1位獲得数はガンダムシリーズでもっとも多いものとなっています。

 とはいえ、作品そのものに魅力がなければこれほどの人気を得ることはできません。『0083』の魅力はどこにあるのでしょうか?

 人によって、それぞれ魅力に思う部分は異なると思いますが、筆者が最初にひかれた部分は「メカ描写」です。OVAならではの作画レベルの高さ、兵器としての部分を強調しながらも、ロボットアニメ特有の見せる部分をしっかり描く演出など、30年前に作られたとは思えないほどの濃厚なテイスト、リアリティさを感じました。

 また、作画レベルの高さの理由のひとつは、OVA制作中に総集編として劇場版製作が決まったことで、劇場の大画面に見合うクオリティを維持することになったからです。そして、現在ではver.Kaなどでガンダム作品の一大ブランドを生んだカトキハジメさんが、初めて本格的に参加したアニメ作品であるということでも有名です。

 ザクやジムなど、それまでのモビルスーツをより重厚にデザインリメイクしたことが、本作品の魅力のひとつになったことは間違いありません。さらに、後半の主役機体であるガンダム試作3号機デンドロビウムは、それまでのリメイクされたモビルスーツにはない新しいデザインコンセプトが話題となりました。このオーキスとの合体という新しいコンセプトは、後のガンダム作品でもリファイン、オマージュされることになります。

 また、メカ考証もしっかりしていました。後年の宇宙世紀に登場するモビルスーツより高性能なガンダムは、「本作品の最後で登録抹消されるため、一種のミッシングリンクとなった」という設定など、秀逸なものが多くあります。

【画像】『ガンダム0083』で視聴者を魅了したMSたち。「試作3号機」は強烈なインパクト(8枚)

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