『あつ森』佐渡市の「さどが島」がトンデモナイ理由 やり込みの熱量に驚き…!
新潟県佐渡市は、Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』を用いて佐渡島の魅力を伝える「さどが島」を公開しました。コダワリが追求された外観はもちろん、原則ランダムで決まる住民のなかに、ピンポイントで「トキオ」を住まわせていることから、島作りに対する本気度を確認することができます。
「さどが島」のとんでもないやり込み具合とは?

新潟県佐渡市はリモートでも佐渡の魅力を伝えたい想いから、Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)を用いて「さどが島」を公開しました。
牡蠣の養殖が盛んな湖。丘のような巨石を囲む黄色い「ユリ」の花。島民の生活が分かる民家に金鉱山……。計6エリアから作られた「さどが島」は全ての装飾に意味が待たされており、余すことなく佐渡島の魅力、歴史をアピールできる設計になっています。
「さどが島」は、ただ架空の佐渡島を再現しているだけではありません。地面に「金鉱石」を埋めて金鉱山を表現したり、「マイデザイン」を用いた田んぼアートを作ったりなどなど……。『あつ森』の特徴をうまく活かした工夫を随所に発見できます。
熱のこもった作り込みに驚かされるばかりですが、「さどが島」に追求されたコダワリは島の外観だけではありません。
「さどが島」の最大の特徴は、ダチョウの住民「トキオ」が住んでいることです。
佐渡とトキは切っても切り離せない存在。「トキオ」が住んでいることは、世界農業遺産に認定されている「トキと共生する佐渡の里山」を住民からもアピールする目的とみて間違いありませんが、『あつ森』で特定の住民を島に住まわせることは、並々ならぬ努力が求められます。
住民を島に誘致するためには、「キャンプサイト」や「離島」にやってきた住民をスカウトする方法がありますが、登場する住民はランダムです。400体以上の住民が登場する『あつ森』においてピンポイントで住民を引き当てるには運と根気が試されます。
ほかにも「amiiboカード」を用いて特定の住民を呼ぶ方法も存在しますが、『あつ森』の爆発的なヒットに伴い「amiiboカード」自体も一時期は生産が追い付かず、入手困難な状況が続いていました。
いずれの方法をとったとしても「トキオ」を島に住まわせることは、「島作り」とは違うところで努力が必要になります。これまでにもPRを目的とした島はたくさん発表されてきましたが「さどが島」は”やり込み”という点において一線を画しているのではないでしょうか。佐渡島への愛はもちろん、『あつ森』にも愛を持っていないと実現できない島のようにも思えます。「さどが島」の夢番地は「DA-2797-3242-0564」。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(ふみくん)