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『エヴァ』で花開いた、声優・宮村優子の時代。歌手に役者に、いち早く「多才」を発揮

マルチな才能を発揮、現在も声優として活動

宮村優子さんは歌手としても精力的に活動した。画像は3枚目のアルバム『不意打ち』(ビクターエンタテインメント)。1997年発売
宮村優子さんは歌手としても精力的に活動した。画像は3枚目のアルバム『不意打ち』(ビクターエンタテインメント)。1997年発売

 マンガと言えば、三浦健太郎氏の代表作『ベルセルク』が『剣風伝奇ベルセルク』として最初のアニメ化を果たした時、キャスカ役として出演した宮村さんが、登場キャラクターのパックを原作内で数コマ描いたことがありました。特に違和感が無いレベルの出来栄えで「宮村さんには絵の才能もあるのか」と感動したことを思い出します。

 1996年ごろからは、当時椎名へきるさんくらいしか挑戦していなかった、声優の全国ライブツアーを敢行。多くのファンを熱狂させましたが、宮村さんは他にも多くの仕事を抱えており、当時マネージャーを務めた方によれば、「半年に1回倒れていた」ほど負荷がかかっていたそうです。レギュラーの仕事も10本以上抱えていたそうで、宮村さんが心身を削りながらも情熱をもって仕事に邁進していた姿がうかがえるエピソードです。

 声優としての露出が減少した2000年以降は役者として多くのTV番組や映画、舞台に出演。筆者にとっては映画『バトル・ロワイアル』でハイテンションに残虐な内容を解説する宮村さんの姿が特に印象深いものでした。NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』に出演されたときは「NHKのドラマに声優が出演する時代になったんだ」と驚かされた記憶があります。

 ただ、私生活では甲状腺ホルモンが過剰に作られ、心身に様々な悪影響を及ぼす病気であるバゼドウ病にかかり、一時は長年演じてきた『名探偵コナン』の遠山和葉役を諦めなければいけないほど悪化してしまったそうです。しかし周囲の理解もあり治療を継続して現在も和葉を演じ続けて下さっています。

 一時はプライベートの関係でオーストラリアに移住していましたが、現在は帰国。声優の専門学校で講師を務めておられます。TVのナレーションや『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』へのアスカのゲスト出演など、声優としての活動を継続している宮村さんは、間もなく公開される『シン・エヴァンゲリオン』でも式波・アスカ・ラングレーを演じます。25年を経たアスカはいったいどこにたどり着くのか。そして宮村さんは今後どのような活動を見せて下さるのか。ひとりのファンとしてこれからも応援を続けたいと考えています。

(ライター 早川清一朗)

【画像】声優・宮村優子さんの多才ぶりがよくわかる画像(6枚)

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