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猫好きの妖怪がいるらしい マッチングアプリで相性100%になりそう!

漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ。妖怪が好きな迷子先生が、特に気になっているのが『猫行者』。その様子には「妖怪か?」とツッコミたくなります。

妖怪『猫行者』

親近感が湧く妖怪がいる
親近感が湧く妖怪がいる

 妖怪が好きだ。

 猫又とか、化け猫とか、火車とか。河鍋暁斎の描いた化猫なんか、もう愛しいのひと言に尽きる。八重歯とやる気がなさそうな手がなんともいえず好きだ。妖怪関係の書籍など見るときにはつい猫関連の項目を探すのだが、持っている本にどうにも親近感が湧く妖怪の記載がある。

『猫行者』

 多摩に住む異形のもの。多くの猫と暮らし「猫魔大神」という化け猫の神を崇拝している。臼を回し呪文を唱え呪術を用いる。

 妖怪か? 多摩辺りに住んでる猫好きの変わり者では?

 この記載を読む限り、妖怪とのマッチングアプリがあったならば、猫行者と100%の相性をたたき出す自信がある。縁側でお茶とか飲み交わしたいものだ。そちらが臼を回すというのなら、自分もハンドスピナーでも回しておこう。ぜひマンガのモデルにさせてほしい。あとその宗教、入りたい。「月刊猫魔大神」とか出ているだろうか、定期購読したい。

 そんな感じで、猫を揉みながら、猫行者について考えるのが昨今のマイブームだ。話の出所とか詳細を探るために多摩辺りに赴きたいのだが、今の情勢ではそれもなかなか難しい。ネットじゃだめだ。ひと昔前のネットはともかく、今のネットで調べ物をしようとしても「いかがでしたか? 分かりませんでしたね!」系の記事があふれかえっていて画面をたたき割りたくなってしまう。外出以上に精神衛生上よろしくない。まずは論文検索ができる大きい図書館でレファレンスサービスを利用して、地域図書館の目星をつけて、実際に赴いて小旅行も兼ねて調べた方がきっと自分は楽しめる。自粛明け後の楽しみがあるのは良いことだ。多摩に赴ける日を夢見ながらとりあえずこの冬はこたつで過ごそうと思う。

(迷子)

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