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「動くガンダム」公開の今こそ堪能したい『ギレンの野望』。[if]の世界観が広がるゲーム

「ガンダム」シリーズにおける連邦とジオンの戦争をモチーフとした戦略シミュレーションゲーム『ギレンの野望』は、多くのプレイヤーに支持され、数々のシリーズ作が発売されました。「動くガンダム」の公開目前に、改めてその面白さと魅力を振り返ります。

「1年戦争」に焦点を当てた『ジオン独立戦争記』

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記(バンダイ)
機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記(バンダイ)

……人類とスペースノイドの戦いを潜り抜け、その機体は失われたと言われていた。しかし、横浜・山下ふ頭近郊において、ガンダムタイプのモビルスーツと思われるパーツが大量に発見された。

 これらのパーツを解明するため、様々な領域のエンジニアたちが「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に集結し、研究・分析・再構築することになった。それはあたかも、新型のガンダムを新たに開発していくようなプロセスであった──遂にフレームが完成し、起動実験が始まる!……

 2020年12月19日(土)に、横浜・山下埠頭でオープンする「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」では、公式サイトで冒頭のような“if”のストーリーが書き連ねられています。

 リアリティに満ちた戦記のようなガンダムの世界観ゆえに、“もしも、あの時、ああだったら”というように、 “if”のストーリーが展開しやすいのですが、それを存分に楽しめるゲームこそ、さまざまなゲーム機に向けて発売された戦略シュミレーションゲーム・「ギレンの野望」シリーズではないでしょうか?

 1998年にセガサターン用として発売され、その後、『ジオンの系譜』や『ジオン独立戦争記』、『アクシズの脅威』など、さまざまなタイトルがリリースされています。それらに共通する魅力が、「ガンダムの世界の中であの時、ああだったら……」という、歴史の“if”の展開です。

 筆者は今回、数ある「ギレンの野望」シリーズ作のなかから2002年5月にプレイステーション2用としてリリースされた『ジオン独立戦争記』をプレイしたのですが、他のシリーズと異なり、基本的に「1年戦争」のみに焦点を当てた同作でも、シナリオの展開は膨大です。

 前作『ジオンの系譜』(プレイステーション、ドリームキャスト、PSP向けに発売)では、ファーストガンダム以降の『Z』や『ZZ』まで物語が進むのですが、本作『ジオン独立戦争記』も、やり込めばやり込むほどハマる展開で、ボリュームは必要にして十分。また筆者のようなアラフィフ世代なら、1年戦争を舞台にした本作の方が思い入れタップリにプレイを楽しめるかもしれません。

【画像】ギレン総帥の魅力を堪能できる作品たち。(6枚)

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