2021冬アニメ、おすすめ3選 「まさかのアニメ化!」注目タイトル
2021年放送、冬アニメの時期が近付いてきました。皆さんはどのアニメを見ますか? ビッグタイトルの続編が目白押しだった夏、秋に続き有名作品の続編も多い冬アニメ。その一方で、新作にも注目の作品がそろっています。この記事では、特に注目したい新作アニメを3作品ご紹介します。
注目の2021冬アニメ アニメ化に驚きの声多数!?
2021年冬アニメの開始が間近に迫り、またどの作品を見るか悩む時期がやってきました。ビッグタイトルの続編の多さもさることながら、アニメ化が驚かれた注目の新作もあります。この記事では、そんな注目の冬アニメを3作品ご紹介します。SNSでも「ストーリー性が星5」「楽しみすぎてやばい」と評判です。
●『天空侵犯』(2011年2月~放送)
『天空侵犯』は同名マンガ(原作:三浦追儺・作画:大羽隆廣/講談社)を原作としたアニメ。原作の連載は既に終了しています。謎の仮面たちに殺されないよう、高層ビル群の間を戦いながら逃走するサバイバルアニメで、現在はマンガアプリ「マガジンポケット」にて続編の『天空侵犯arrive』が連載中です。
さっきまで学校にいたはずなのに、見知らぬビルに飛ばされていた女子高生・本城遊理(ほんじょう・ゆり/CV:白石晴香)。その屋上には他のビルに渡れるつり橋がかかっており、「地上に降りる事はできません」と注意書きまである、明らかに異常な空間でした。何も分からないまま戸惑う遊理でしたが、頼みの綱である兄・本城理火(ほんじょう・りか/CV:榎木淳弥)も同じ世界にいることが発覚。襲ってくる仮面たちから逃げ、なんとか生きて理火と合流しようとする遊理でしたが、ビルの屋上にはフェンスのない「出口」が用意されていて――?
「狂気のグロ死(デス)ゲーム」というキャッチコピーの通り、『亜人』の三浦追儺氏と『ボックス!』の大羽隆廣氏がタッグを組んだ本作品では、予測以上の残酷な展開が繰り広げられます。高所でもお構いなしに襲ってくる謎の仮面に自殺用の「出口」、先着1名しか乗れないヘリコプターなど、設定も絶望的。遊理は無事生き延びられるのか、なぜこの世界に飛ばされたのか……。先が見えない分、その展開に期待が高まる作品です。SNSにも「まさかのアニメ化!」「楽しみすぎる!」とアニメ化を驚きつつ喜ぶ声があふれました。なお、2020年12月19日現在、マンガアプリ「マガジンポケット」にて第15話まで原作が試し読みできるので、気になる方はこちらもぜひ。この作品は「Netflix」のみで配信予定です。
●『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(2021年1月10日~放送)
『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』は、同名ライトノベル(著:理不尽な孫の手、イラスト:シロタカ/KADOKAWA)を原作としたアニメで、原作は2019年10月時点でシリーズ累計発行部数400万部を突破。小説投稿サイト「小説家になろう」の主流となっている「異世界転生もの」の先駆けともいえる作品です。
34歳・童貞・無職の3拍子がそろった引きこもりニート男(役名:前世の男/CV:杉田智和)は、親のすねをかじって暮らす日々を送っていました。しかし、両親が亡くなり葬儀にも出なかった彼は、兄弟たちに家を追い出されてしまいます。絶望に打ちひしがれたところに追い打ちをかけるように、彼はトラックにひかれ死亡。「もう一度人生をやり直せたら」と思いつつ目覚めると、彼は赤ん坊として剣と魔法の異世界に転生していました。ルーデウス・グレイラット(CV:内山夕実)として生まれ変わった彼は、今度こそ本気を出して生きていくことを誓いますが――?
「なろう系ラノベ」のパイオニアとも言われる本作は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2012年から連載が始まり、現在既に完結しています。幅広いファンを獲得した原作のアニメ化にあたり、本作のために新たに設立されたアニメ制作会社「スタジオバインド」が制作を担当。『Re:ゼロから始める異世界生活』『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』などを手がけた「WHITE FOX」と、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のプロデュースをはじめとしたアニメ企画に関わるプロデュース会社「EGG FIRM」がタッグを組んだこの体制には、アニメ化への並々ならぬ情熱が感じられます。制作陣も豪華で、監督は『ゲーマーズ!』の岡本学氏、キャラクターデザインは『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の作画監督を務めた杉山和隆氏、音楽は『ラブライブ!』藤澤慶昌氏が担当。PVの作画も美しく、仕上がりが楽しみな作品です。コミック版は第13巻まで発売されており、Webコミック誌「ComicWalker」などで無料立ち読みできます。この作品は、「dアニメストア」「ニコニコチャンネル」などで配信予定です。
●『裏世界ピクニック』(2021年1月4日~放送)
『裏世界ピクニック』は同名小説(著:宮澤伊織、イラスト:shirakaba/早川書房)を原作としたアニメで、原作は2020年12月時点で累計20万部を突破した人気作品です。ネット上に流れる実話怪談をモチーフにしつつ、主人公の女子大生2人が異世界を探検・調査する物語です。
とある廃屋の扉が「裏世界」につながっていることを知った女子大生・紙越空魚(かみこし・そらを/CV:花守ゆみり)。その裏世界は、「くねくね」や「八尺様」、「きさらぎ駅」などの、実話怪談に出てくる危険な存在がいる場所でした。裏世界に何度か遊びに来ていた空魚は、ある日そこで謎の美人・仁科鳥子(にしな・とりこ/CV:茅野愛衣)に出会います。裏世界でいなくなった友人・冴月(さつき)を探していた鳥子は、空魚に彼女の探索を依頼。実話怪談が好きな空魚は、研究やお金稼ぎも兼ねて鳥子の探索に付き合うことにしますが――?
「くねくね」「八尺様」「きさらぎ駅」などの実話怪談は実際にネット上で語られているので、読んだ方もいるのではないでしょうか。ネット上では文字で表現されていたその怖さや気持ち悪さが、音と動きのあるアニメでどう表現されるのか、期待が高まります。怪談として眺めるだけだったその怖さを、裏世界を探索する空魚たちを通して疑似体験できるのも、この作品の魅力のひとつといえるでしょう。実話怪談や都市伝説が好きな方におすすめしたいアニメです。原作は現在第4巻まで発売されており、2020年12月17日(木)に第5巻が発売されました。コミカライズ版も第5巻まで発売されており、Webマンガ雑誌「ガンガンオンライン」などで無料立ち読みできます。気になった方はそちらもぜひ。この作品は、「dアニメストア」「ニコニコチャンネル」などで配信予定です。
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ビッグタイトルの陰に隠れがちな新作アニメですが、2021年冬は注目の新作がそろっています。今回ご紹介した作品は全てマンガ化されているので、気になる作品があった方は予習してみてはいかがでしょうか。
(新美友那)