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お正月といえば『人生ゲーム』。誕生から52年、“人生山あり谷あり”を家族で味わった

1968年の発売以来、50年以上も家族や友だちとの時間を熱く盛り上げてきた『人生ゲーム』。もともとはアメリカ生まれのゲームながら“日本の国民的ゲーム”と呼ばれるまでに定着した魅力とは? 初期のゲームを振り返ると、あらためてその面白さに気づかされます。

架空の人生に、大人も子供も大熱狂

1968年発売の初代『人生ゲーム』。52年の歴史はここから始まった
1968年発売の初代『人生ゲーム』。52年の歴史はここから始まった

『人生ゲーム』」といえば、誰もが一度は遊んだことのある大人気ボードゲーム。通常バージョンの他にも「M&A」「極辛」「平成版」などのテーマ性を持ったバージョンや、お笑い界とのコラボなど、これまでさまざまなバリエーションが登場し、2020年の最新版『人生ゲーム ジャンボドリーム』は歴代66作目という、超ロングヒットシリーズです。

 もともとはアメリカで生まれたゲームで、タカラトミー(当時タカラ)から国内発売されたのは1968年9月です。時は高度経済成長期のまっただなか。大人は日々忙しく、子供は普段はあまり構ってもらえなかったのですが、お正月だけは“親に一緒に遊んでもらえる特別な時間”という時代でした。その特別な時間に登場したのが、『人生ゲーム』。お正月のごちそうを食べた後、こたつの上を片づけて広げる『人生ゲーム』は、夢の時間を約束してくれる、まさに魔法のアイテムとなりました。

『人生ゲーム』のルールは単純で、ルーレットを回して出た数の分だけコマを進め、止まったマスの指示に従いながらゴールを目指すという、おなじみのすごろく形式です。けれども、発売当初のCMで「♪人生、山あり谷あり~」と歌われた通り、マス目では人生の悲喜こもごもが待っているのです。

 初代『人生ゲーム』はアメリカ版の直訳だったため、マス目に書かれている出来事も昭和の庶民のこたつの上では、「どなたの人生!?」的な内容が多かったのですが、実際の人生でもまだ入り口の子供たちにとっては、「人生って、なんだかすごそう!」と思わせてくれるものでもありました。

 マス目に止まるたびに「石油が出た!」「牧場のあとつぎになった!」「やった!金鉱発見!」などと大騒ぎしたものです。大人もきっと、自分の人生には訪れそうもない架空の人生を楽しんでいたのでしょうね。

【画像】最新の『人生ゲーム』は「夢」があふれる! ゲーム内で宝くじも

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