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『鬼滅』炭治郎の「刀投げ」は実際に当たる? リアル「忍者」に聞いて分かった意外な事実

忍者がよく使っていたのは「棒手裏剣」

ぶどうさんが手にしている「棒手裏剣」。とっさの場合は五寸釘や火鉢などを代用することもあったという
ぶどうさんが手にしている「棒手裏剣」。とっさの場合は五寸釘や火鉢などを代用することもあったという

増田 なるほど……でも忍者といえば「手裏剣」という、投げるのに適した武器がありますよね。

ぶどう 実際は、手裏剣もあまり投げていなかったようです。投げて致命傷を与えるのは難しいですし、戦いの最中はアドレナリンが出るので、手裏剣が1か所刺さったぐらいでは敵は止まってくれません。手裏剣は、投げて使う場合は相手を一瞬ひるませたスキに間合いを詰めて攻撃したり、あるいは逃げたり……といった使い方をしていたようです。

増田 車手裏剣は回転して飛んでいくから、刀を投げるよりは当てやすそうです。

ぶどう 確かに当てやすいのですが、車手裏剣などは製造コストが高く、実際には1~2個を携帯して、投げれば回収するなど、大切に使われていました。実際によく投げていたのは「棒手裏剣」です。こちらは低コストでたくさん用意できますし携帯もしやすいです。

増田さんが棒手裏剣を体験。最初は箸を使って練習を繰り返してから、棒手裏剣を使って実践
増田さんが棒手裏剣を体験。最初は箸を使って練習を繰り返してから、棒手裏剣を使って実践

増田 「棒手裏剣」の投げ方でコツはありますか?

ぶどう 重要なのは、腕を振るう時に手首を返さないで、手首を曲げたまま大きな円を描くように腕を振り下ろしながら、体重を前に移動させていきます。手が額の前に来たところで、手裏剣を押さえている親指の力を抜くと、手裏剣がすっぽ抜けて前に飛んでいきます。

 この道場でも、これまで多くの観光客に体験してもらっています。増田さんもぜひ体験していって下さい。

増田 以前に取材で一度体験させてもらっていますが、やはり難しいですね……ありがとうございます。

【画像】奥が深い、忍者の武器の数々。刀は意外な使い道も…?(10枚)

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