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『鬼滅』炭治郎の「刀投げ」は実際に当たる? リアル「忍者」に聞いて分かった意外な事実

『鬼滅の刃』にも忍者「宇髄天元」が登場…実際の忍者の戦いは?

忍者の鎖分銅は「宇髄天元」の武器に近い?
忍者の鎖分銅は「宇髄天元」の武器に近い?

増田 ところで話は変わりますが、「鬼滅の刃」には忍者の「宇髄天元」(鬼殺隊の「柱」のひとり)という人物が登場します。ぶどうさんから見て、天元は「忍者らしい」と感じますか?

ぶどう 宇髄さんの、2本の刀を鎖でつないだ武器は、鎖分銅(くさりふんどう)に近い使い方だと思います。鎖の部分を持って両端を振り回すのは実際にはリスクが高いのですが、逆に分銅を両手で持って、鎖の部分で相手の顔や手首を打ったり、相手の武器をからめ取ったり……といった、比較的トリッキーで多彩な使い方ができるので、宇髄さんの武器は忍者としてはかなり活用できると思います。

増田 そうなんですね! 宇髄天元は作中では忍者らしからぬ派手な戦い方ですが、意外と忍者らしさも……?

ぶどう 「忍者」と聞くと、影に隠れて活動するイメージを持たれていると思いますが、忍術の書のなかには「陽忍」という存在も記されています。あえて自分の姿をさらけ出して、必要な情報を引き出したり、相手の注意を引きつけて罠にはめたり……といった戦い方をしたようです。

 忍者はあくまでスパイ。達成したい目的にあわせて、隠密に行動するか、派手な手段を採用するか、あるいはどんな武器を使うのか……といったことを的確に判断するのが「忍術」といえるでしょう。

聞き手の忍者増田さん(左)と、お話を伺った、ぶどうさん(右)
聞き手の忍者増田さん(左)と、お話を伺った、ぶどうさん(右)

増田 手裏剣などを「投げる」のも、手段のひとつだった、と考えたほうが良さそうですね。

ぶどう 「忍者」イコール「投げる」に特化した者、というわけではないですね。忍者は生きのびるためにいろんな技や考え方、体の使い方を学んでいます。ただ、「投げる」というなかでも多様な手段を持っていたといえそうです。ファンタジー作品では「投げる」表現が盛り上がるので、取り上げられやすいということでしょう。

増田 目的を遂行するために、無数の「手段」を駆使して生き残る……かっこいいです。しかも、現代を生きる我々にとっても勉強になりそうですね。

ぶどう 忍者はサバイバルのエキスパートです。現代の日常においても、「予期せぬリスクにどう対応するか」「今の人間関係をどううまく活用するか」といった、さまざまなサバイバル要素がある。忍者の考え方や忍術は、きっと役に立つと思いますよ。

(マグミクス編集部)

●ぶどう 忍びの者
東京・浅草「NINJA SAMURAI DOJO」師範。第十回伊賀流手裏剣打大会全国6位。滝行や断食などの修行も行う。趣味としてアニメ鑑賞やアニソンカラオケ、最近はキャンプにもハマり、火起こしは火打ち石で行うのがマイブーム。Twitter:@budou_sinobi

【画像】奥が深い、忍者の武器の数々。刀は意外な使い道も…?(10枚)

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