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「ポストシャア」と目されたライバルキャラ3人の末路。やればできるのに結果は…

落ちぶれても最後に意地を見せた、バーン・バニングス

「聖戦士ダンバイン Blu-ray BOXⅠ」(バンダイビジュアル)。バーン・バニングスがインナージャケットの左側に描かれる
「聖戦士ダンバイン Blu-ray BOXⅠ」(バンダイビジュアル)。バーン・バニングスがインナージャケットの左側に描かれる

 最後のひとりは『聖戦士ダンバイン』(1983年)のバーン・バニングスです。敵となるドレイク軍の騎士団長で、当初は主人公のショウ・ザマとの戦いも有利に進めるなど、ライバルキャラとしての強者ぶりを発揮していました。

 その理由のひとつは、ショウと前線で戦って負け続ける役割をになったトッド・ギネスというキャラがいたからです。ショウと同じく地上から召喚されたライバル的な立ち位置でしたが、トッドは途中で戦死する予定の、いわばセミレギュラー的な存在でした。

 ところが、このトッドの人気が徐々に高まり、死ぬ予定の話で「負傷による退場」という形に変更されます。

 その後のバーンはショウとの戦いに負け続け、徐々に立場を失っていきました。そして数話ほどの退場劇を経て、仮面をつけた「黒騎士」というキャラにイメチェンします。

 この仮面姿を見た当時のファンのなかには、シャアを思い起こす人も少なくありませんでした。しかし黒騎士としても負け続け、仮面キャラとしては異例の素顔をさらして涙する姿を見せます。

 一方で戦線に復帰したトッドは、バーンとは逆にドレイク軍での地位を徐々に固めていきました。さらにファンだけでなくスタッフ内部にも人気が高かったトッドは、後期オープニングに登場します。当時のアニメ雑誌での扱いも多くなっていきました。こうしてトッドの存在が作品中だけでなく、その外側でもバーンの地位を脅かしていったわけです。

 前番組『ザブングル』でライバル的なキャラがホーラとティンプというふたりだったように、『ダンバイン』でもバーンとトッドがライバルの地位を分け合う形になりました。

 後の『機動戦士Zガンダム』(1985年)のジェリド・メサとパプティマス・シロッコの関係に発展していくのかもしれません。

 しかし、最後の最後でバーンはライバルキャラとしての意地を見せました。最終回に主人公と戦うというラスボスとしての役目です。それを果たせただけで、前述のギジェやホーラに比べて恵まれているのかもしれません。

 ちなみにこの後番組である『重戦機エルガイム』(1984年)のギャブレット・ギャブレーというライバルキャラも登場しますが、前述の3人とは違って失敗して姿を消す展開もなく、むしろ順調に出世しています。

 さらに最終回では主人公と一緒にラスボスを倒し、最終的には主人公側になっているという一風変わったキャラになりました。

(加々美利治)

【画像】「第2のシャア」になれなかったが…記憶に残るライバルたち (6枚)

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