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アニメ『呪術廻戦』第1クールの名シーン5選 後半に備えて振り返っておきたい!

第1クール終盤 真人の登場で物語が加速

●七海健人の“時間外労働”

 10話、11話では、クセのあるキャラクターで存在感を放つ一級呪術師・七海健人(CV:津田健次郎)と、人間への恐れから生まれた特級呪霊・真人(CV:島崎信長 ※崎の字は立つ崎)が一騎打ち。子供っぽい真人との対比で、カチッとした七海の大人っぽさが際立つバトルです。
 
 相性の悪い相手に苦戦する七海は、戦闘中にも関わらずチラリと時計を確認し、「時間外労働」を宣言します。ネクタイを外しながら呪力をみなぎらせる姿は、まさに“リミッター解除”といった雰囲気。一級呪術師の底知れなさを感じる、ワクワクが止まらない演出です。冷静沈着な七海が、豪快に建物を破壊し、相打ち覚悟の攻撃を仕掛けるというギャップにやられた方も多いのではないでしょうか。

●吉野順平の最後

 12話では、母親を殺された吉野順平(CV:山谷祥生)が、自身をいじめた生徒を犯人だと思い込み、呪術によって学校を襲撃してしまいます。取り返しのつかない状況でも、虎杖は必死に説得を続け、ついに順平は改心。しかし、そこに現れた真人によって無理やり改造人間にされ、殺されてしまいます。

『呪術廻戦』のなかでは、「正しい死」について考えるシーンがたびたび登場します。順平にとって真人は「分かり合える仲間」だったのに、真人からは手駒としか思われていなかったというのは、あまりにも悲しい死に方でしょう。

 虎杖と順平は本当に気が合う友達同士で、平凡で幸せな日常が描かれていただけに、その最後はショッキングでした。視聴者も、そのあと激昂した虎杖と同じ気持ちになったのではないでしょうか。

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 第2クール「京都姉妹校交流会編」では、京都校の新キャラクターの登場はもちろん、第1クールで成長を遂げたキャラクターたちがどのように活躍するのか、注目したいところです。

(古永家啓輔)

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