『サイバーパンク2077』の世界観につながるSwitchゲーム3選。退廃的SF空間を堪能!
バトルだけじゃない。テキストアドベンチャーゲームも…?
●客の話を聞いてねぎらう異色ゲーム『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』

”サイバーパンクテキストアドベンチャー”と銘打たれた『VA-11 Hall-A ヴァルハラ』は、巨悪を暴いて体制に抗う……といったパンクものではなく、「バーテンダーになって店に立ち寄る客の心身をねぎらう」という作品です。
喧騒まみれる都会のオアシス「VA-11 Hall-A」、そのドアを叩く客は性別や身分もそれぞれバラバラ。24時間ストリーミングを行うライブ配信者、女性型ヒューマノイド、ネットメディアの編集長、さらには”水槽に漂う脳みそ”などなど、どのキャラクターも個性豊か。彼(彼女)たちは主人公「ジル」の元に訪れ、グラス片手に愚痴や相談事をこぼします。
登場キャラクターの注文を聞き入れてお酒を振る舞い、時にはアルコールで火照った客の話を親身に伺う……。繰り返しカクテルを振る舞うことで、ゲームと言えどプレイヤーは”本当にバーテンダーとしてカウンタ-に立っている感覚”を味わえるはずです。
●Cloudpunk

最後にご紹介したいのが『Cloudpunk』。プレイヤーの分身たる「ラニア」は配達業に従事しており、「HOVA」(飛行可能な自動車)を駆ってクライアントから受け取った荷物を各所へ輸送していきます。
ラニアが住まう都市「ニヴァリス」はボクセルグラフィックで描かれおり、ライトアップされた高層ビル群の模様は「これぞサイバーパンク!」といえる世界観。仕事を受けつつHOVAに乗って飛行するだけでも、街の様相が手に取るように伝わってきます。
基本的な流れは「荷物を媒介としてフィールドを巡り、いくつかのショートストーリーを交えて進行させる」というもの。キャラクターのアクションを楽しむというより、オペレーターをはじめとするキャラクター陣のセリフ回しにじっくりと耳を傾けたい作品です。
硬派なアクションゲームからテキストアドベンチャーとジャンルこそ違いますが、今回ご紹介した3本はどれもサイバーパンクのテイストに多大な影響を受けた名作ばかり。ストーリーラインや舞台設定は異なるものの、根底に流れる”らしさ”は源流をふんだんに意識した『サイバーパンク2077』とつながっているように思えます。興味のある方は手に取りやすいものからチェックしてみてはいかがでしょうか。
(龍田優貴)