『鬼滅の刃』嘴平伊之助の名言・迷言集 「猪突猛進!」「ほわほわ」
『鬼滅の刃』嘴平伊之助の育ての親は猪。山育ちで常識を知らず、言葉の使い方を間違えることがたびたびですが、「名言」と呼べるセリフも多くあります。伊之助の名言・迷言を原作マンガからピックアップ。
「猪突猛進!」「ほわほわ」感情が豊かになっていく伊之助
嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)は、育ての親である猪の頭をかぶり、上半身裸の姿が目立つ『鬼滅の刃』のキャラクターです。性格は猪突猛進で負けず嫌い。
山育ちのため常識を知らず、我が強いためトラブルメーカーではありますが、情に厚くてツッコミも冴える伊之助には名言も迷言も多数です。伊之助のセリフを原作マンガからピックアップします。
●「一番強いのは俺っていう寸法だ」伊之助の負けず嫌い語録
伊之助はとにかく負けず嫌いです。負けたら死ぬとでも思っているのだろうか、というくらいの勢い。そんな伊之助は純粋なせいもあり、違う方向に純粋な炭治郎とのやり取りは秀逸です。
たとえば響凱(きょうがい)と戦った「鼓屋敷」で、犠牲者を弔うために墓を作ろうという炭治郎たちに伊之助は反対します。しかし、「(けがしてるし)伊之助は休んでいるといい」と炭治郎に言われてムキになった伊之助のセリフが次のものです。
「舐めるんじゃねえぞ百人でも二百人でも埋めてやるよ。俺が誰よりも埋めてやるわ!」
これには、一緒にいた子供たち、清と正一も「ずれてる……」とドン引き。炭治郎には伊之助をあおる意思は全くないのですが、結果として彼を焚きつけることになりました。
また、那田蜘蛛山で母蜘蛛との戦いで負傷してしまった伊之助。炭治郎の全体を見た指示で手強い“お人形”と母蜘蛛に勝利します。しかし、炭治郎にけがの心配をされると、ライバル意識をむき出しに。
「俺に対して細やかな気遣いすんじゃねえ
いいか? わかったか? お前にできることは俺にもできるんだからな
もう少ししたら俺の頭もお前の頭より固くなるし」
伊之助は“単純”と言われがちですが、ちゃんと炭治郎の気遣いを分かっているシーンです。それでも張り合おうとするあたりが、伊之助のプライドの高さを表しています。
さらに戦いが進むと、炭治郎から「山を下りてくれ」と言われます。そこで血まみれになりつつ言い張るのが次の言葉。
「俺は怪我してねぇ!!」
このコマでは両腕から血があふれています。そのうえ、父蜘蛛から助けてくれた水柱・冨岡義勇に対して、戦いを挑む始末。
「あの十二鬼月にお前は勝った そのお前に俺が勝つ そういう計算だ そうすれば」
「一番強いのは俺っていう寸法だ」
この負けず嫌いっぷりは、我妻善逸と足して2で割ればちょうどいいくらいかもしれません。
●「ゴメンネ 弱クッテ」伊之助がプライドを折られると…
負けず嫌いの伊之助が戦いに負けてしまうと、意外な一面を見せます。那田蜘蛛山で戦ったあと、蝶屋敷で治療を受けている伊之助は珍しくへこんだ姿を見せました。
「ゴメンネ 弱クッテ」
「イイヨ 気ニシナイデ」
あまりに落ち込むので善逸と炭治郎が励ますほどでした。蝶屋敷の訓練で負けた時の心境を伊之助本人が語っています。
「自分より体小さいやつに負けると心折れるんダヨ」
これに善逸が「やだ可哀想!! 伊之助女の子と仲良くしたことないんだろ」とあおったために言い争いに。
「俺は子供の雌踏んだことあるもんね!!」
「最低だよそれは」
善逸のツッコミが正しいですが、そんなことでも張り合おうとする伊之助の負けず嫌いは一体どこからきたのでしょう。
●「つまらねぇ死に方すんな!」伊之助の正論
どこかずれている伊之助ですが、ズバッと核心を突くことがあります。 無限列車で魘夢(えんむ)に夢を見せられて、現実世界でも首を切りそうになった炭治郎をすかさず止めます。
「罠にかかるんじゃねえよ!! つまらねぇ死に方すんな!!」
戦いがひと段落ついた後、運転手に刺された炭治郎を心配してのひと言も「腹は大丈夫か」と冷静です。逆に炭治郎から案じられると、いかにも伊之助らしく返します。
「元気いっぱいだ 風邪もひいてねえ」
この言葉に安心した炭治郎はけが人を助けてほしいといい、さらに自分を刺した運転手の心配までします。それを伊之助は、ばっさり切り捨てました。
「アイツ死んでいいと思う!!」
そう言ったものの、炭治郎の重ねての頼みに伊之助は助けることを承知します。
「ふん 行ってやるよ 親分だからな子分の頼みだからな!!」
「助けた後アイツの髪の毛全部毟っといてやる!!」
炭治郎が伊之助の子分かどうかはともかく、伊之助が情に厚いことは分かります。
●「悔しくても 泣くんじゃねえ」親分だから、くじけない…伊之助、全力の励まし
無限列車での戦いで、炭治郎たちは大きな存在を失います。蝶屋敷で鍛えたにも関わらず、また壁が立ちふさがりました。くじけそうになった炭治郎と善逸に伊之助は叫びました。
「弱気なこと言ってんじゃねえ!!」
「信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねえ!!」
「死んだ生き物は土に還るだけなんだよ べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ」
「悔しくても 泣くんじゃねえ」
「どんなに惨めでも恥ずかしくても 生きてかなきゃならねえんだぞ」
この言葉が炭治郎や善逸を奮い立たせたことは間違いないでしょう。 伊之助は直情的でプライドが高いタイプですが、熱く優しい心は誰にも負けないキャラクターだと分かります。
(マグミクス編集部)