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イケメンボイスな「両声類」女性声優3選 女装男子・男装女子を演じたら…脳が大混乱

成人男性役を女性声優が務めることも珍しくない昨今。『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィや『ドラゴンボール』の孫悟空のように、国民的アニメの主人公にも女性声優が起用されています。イケメン顔負けの甘い声で活躍する「イケボ」な女性声優たちも。この記事では、そんな女性の「両声類」声優を3名ご紹介します。

セリフや歌、ルックスまでイケメン!? イケボな女性「両声類」たち

緒方恵美さん演じる碇シンジ『新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray STANDARD EDITION Vol.1』(キングレコード)
緒方恵美さん演じる碇シンジ『新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray STANDARD EDITION Vol.1』(キングレコード)

『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィや『ドラゴンボール』の孫悟空のように、国民的アニメの男性主人公を女性声優が演じることも多い昨今。こうした女性声優たちのなかには、男性声優顔負けのイケメンボイス(イケボ)で世の女性たちを魅了してしまう方もいます。この記事では、そんな「両声類」と呼ばれる声優を、女性から3名ご紹介します。SNSでも「イケボすぎておぼれれる」「耳の保養になる、かっこいい」と評判です。

●斎賀みつき

『天元突破グレンラガン』のロシウ・アダイ役や『鋼の錬金術師』のマリア・ロス役を演じている斎賀(さいが)みつきさん。地声がすでにイケボな斎賀さんは男性役を演じることが多く、その美しい顔立ちや168cmの長身も相まって、共演者からも「しばらく男性だと思っていた」と言われるほどです。

 小学校の頃、アニメ雑誌の付録についていた台本を見て声優を目指すようになったという斎賀さん。『07-GHOST』では主人公のテイト=クラインを、『イナズマイレブンGO』では人気キャラクター・神童拓人(しんどう・たくと)を演じるなど、男性役を演じることで人気を確立してきました。「キャストを見るまで女性だとわからなかった」という声が多く寄せられるほど、の演技と声は真に迫っています。近年では『海月姫』で女装男子・鯉淵蔵之介(こいぶち・くらのすけ)を、女性としても男性としても自然な声で好演。「両声類」としての強みを存分に発揮しています。

 男性キャラの演技はもちろん、斎賀さんは歌のかっこよさにも定評があります。作曲家・西岡和哉氏とヴォーカルユニット「斎賀みつきfeat.JUST」を結成し、数々のロックナンバーをリリース。一時期はライブ活動も行っていました。その歌唱力の高さと低音を駆使した歌声に、「声優界の宝塚男役」「イケボすぎて笑ってしまう」と魅了される人が後を絶ちません。

●朴ロ美

『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役や『∀ガンダム』のロラン・セアック役を演じている朴ロ美(ぱく・ろみ ※ロの字は王へんに路)さん。ハスキーな声を活かして少年役を演じることが多い朴さんですが、その一方でかっこいい女性役も演じており、高い人気を誇っています。

 もともとは声優を目指していたわけではなく、役者として活動していた朴さん。しかし、朴さんが出演していた舞台を、「機動戦士ガンダム」シリーズの監督・富野由悠季氏が偶然見に来ており、『ブレンパワード』のオーディションを受けないかと誘われます。オーディションを受けたところ、見事合格した朴さんはカナン・ギモス役で声優としてデビュー。その後、『∀ガンダム』の主人公・ロラン・セアック役や『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役で一躍有名になりました。他にも『シャーマンキング』の道蓮(たお・れん)役や『BLEACH』の日番谷冬獅郎(ひつがや・とうしろう)役など、有名作品の男性役を好演。その一方で、『NANA』の大崎ナナ(おおさき・なな)役や『NARUTO』のテマリ役など、強い女性役も幅広く演じています。

 サバサバとした性格の朴さんは、『鋼の錬金術師』で弟役を演じた釘宮理恵さんにプライベートでも「兄さん」と呼ばれることがあるのだとか。現在では声優・芸能プロダクション「LAL」の代表を務めており、ミュージカル『レ・ミゼラブル』にも出演するなど、さまざまな分野で活躍しています。2021年4月には新作として蘇る『SHAMANKING』で、約20年ぶりに道蓮(たお・れん)役を演じる朴さん。今後の活躍にも注目です。

●緒方恵美

『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ(いかり・しんじ)役や『幽☆遊☆白書』の蔵馬(くらま)役を演じている緒方恵美(おがた・めぐみ)さん。少年役や中性的な役、二面性のある役など「両声類」としての強みが役柄にも反映されている緒方さんは、数々の人気作品に出演しています。

 ミュージカル女優だった緒方さんは、当時のプロデューサーに「少年役で舞台に立った時にとても華がある」と声優になることを勧められ、声優養成所の青二塾に入塾。『幽☆遊☆白書』のオーディションで「地声が蔵馬だ」と蔵馬役に抜擢され、声優デビューを果たしました。少年役で有名な緒方さんですが、『魔法騎士レイアース』では囚われの姫・エメロード姫役を好演。同作内で大型ロボをあやつる青年ファイター・イーグル・ビジョンも演じるなど、その幅広い演技力が高く評価されています。また、『遊☆戯☆王』の武藤遊戯(むとう・ゆうぎ)役や『カードキャプターさくら』の月城雪兎(つきしろ・ゆきと)役など、二面性のあるキャラクターを多く演じている点も特徴的です。中性的な役としては、『美少女戦士セーラームーンS』の男装の麗人・天王はるか(てんおう・はるか)が代表的で、「初めて女性キャラにはまった」「本気で恋をした」と、特に女性からの熱い支持を受けています。

 姉御肌の緒方さんは、とあるラジオ番組でお酒を飲みながらリスナーの相談に乗ることもあったそうです。その時に飲んでいたお酒の銘柄から、「男八段」というあだ名がついたほど頼りがいのある緒方さん。後輩たちからは「アニキ」と呼ばれることもあるそうです。そんな緒方さんは声優活動と同時に音楽活動も行っており、3オクターブ以上の幅広い音域を活かしたバンドサウンドでのオリジナルアルバムや、アニソンのカバーアルバムなどをリリースしています。2021年1月23日(土)には緒方さんが碇シンジ役を演じる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開も予定されており、満を持しての公開にファンからの期待が高まっています。

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 声もルックスもハンサムな「両声類」声優。そのかっこよさに、恋をしていた方もいるかもしれません。男らしさはもちろん、女性の優しさや繊細さも感じられる彼女たちの声は、一度聴いたら忘れられなくなるほど。気になった方は、アニメはもちろん彼女たちの歌もぜひ聴いてみてくださいね。

(新美友那)

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