【漫画】周囲になじめない社会人「僕はヘビでは?」生きづらさを前向きに考えたら…
社会人1年目の主人公は集団行動が苦手で、周囲になじめないでいました。彼は日々の違和感を感じながら思うのです。「僕はヘビなんじゃないか」と……。森優さんによる創作マンガの不思議な世界観に反響が集まっています。
「人間に向いていない」違和感を肯定した、不思議な世界
社会人1年目の主人公・江崎くんは人と関わることが苦手で、周りから「変わってる」「よく分からない」と言われていました。彼は日々の違和感を感じながら思うのです。「僕はヘビなんじゃないか」と……。
森優さん(@0617Forest)による創作マンガ『僕は本当は』がTwitterで公開されました。本作品は過去に掲載された作品ですが、森優さんにとって思い入れの強い作品で、今回改めて掲載されました。不思議な世界観の物語に、読者から「引き込まれた」「素敵な終わり方」「分かる」「好き」などの声があがりました。
作者の森優さんに、お話を聞きました。
ーー森優さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
物心つく頃から絵を描くことが好きで、小学生になってからマンガに触れた時に自然とはまっていきました。
ーー『僕は本当は』のお話はどのようにして生まれましたか?
自分が社会人になった年に、自分の立場や価値観が大きく揺らぎ、日々違和感を強く感じた時期がありました。さまざまなことを前向きに疑うことが昔から好きで、今回も「生きづらいのは人間じゃないからなんじゃないか?」という疑いを、そのまま肯定するお話を作りたくなって描きました。
ーー主人公の心情の描写が独特で、不思議な世界観の作品ですが、このマンガを描くうえで工夫なさった点、心がけた点などはありますか?
この作品を描いたのがだいぶ前なので記憶があいまいなところもあるのですが、モノローグがうそっぽくならないように、距離を置くように意識しました。
また、特に見てほしい場面は、パッと見て不気味に違和感を感じてもらいたくて、見開きでコマをつなげるとうねった蛇に見えるようになるなど、印象に残る絵作りを意識しました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
前回掲載した時も多くの方に見ていただきコメントをいただいたのですが、ご自身が感じてらっしゃる違和感と重なって、安心したというような言葉をいただいた時は本当にうれしかったです。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
商業誌で作品を発表していきたいと考えておりますが、今後もTwitterでもマンガやイラストなどをお見せできるよう、創作活動を続けていきたいと考えております。
(マグミクス編集部)