アニメ『銀魂』心に残る“名脇役”4選! トップオブダメ人間も
まぁまぁ心に残るダメなおっさん“マダオ”とは
●長谷川泰三
ダメ人間が多く登場する同作のなかでも、トップクラスのダメ人間として心に残る脇役が、「まるでダメなおっさん」略して“マダオ”と呼ばれる長谷川泰三(はせがわ・たいぞう/CV:立木文彦)です。同作の舞台・歌舞伎町でホームレス生活を送っている38歳。
「まるでダメなおっさん」の他にも、「真っ直ぐ生きても台無しなおっさん」「まったく堕落しちゃったおっさん」……など、さまざまな場面において別の“マダオ”になります。
ホームレス生活を送る“マダオ”ですが、もともと幕府の局長職に就いていたエリート官僚でした。しかし、天人(宇宙人)の要人であるハタ皇子を紆余曲折の末に殴ってしまい失職。家族と離れ、住む家も失い転落人生を歩むこととなりました。
そんな“マダオ”でも、たまには心に刺さる名セリフを言います。まだエリート官僚だった頃、なんとしてでも幕府の面子を保とうとして、銀さんと新八を命の危機に陥れることに。そんなとき心の中で「母ちゃん、俺、いま真っ直ぐ立てているか?」と放った名セリフ。非人道的なことをして国や幕府を守る職務に囚われるよりも、もっと大切なことがあるのだと長谷川が感じた瞬間でした。
●定春
最後は、「万事屋銀ちゃん」で飼われている定春(さだはる/CV:高橋美佳子)です。同作のマスコットキャラクターとして多くのファンに愛されています。一見、犬のように見えますが、座高170cmで体重は300kgと非常に大きく、銀さんを頭から丸かじりしたり、人間サイズの人形を食べてしたりすることもありました。
その正体は宇宙生物の狛神(いぬがみ)。狗神は大地の流れ「龍脈」が噴出する「龍穴」を守護する存在です。本来なら、ある神社の「龍穴」を守護しなくてはなりませんでしたが、その神社の巫女の経済的理由により捨てられてしまいました。それを神楽が拾い、定春と名付けて飼い始めたのです。
物語後半で地球を救う大活躍をみせる定春ですが、他にも心に残る主役回が存在します。それがアニメ第265話「ドッグフードは見た目より味がうすい」です。
万事屋に深刻な食糧難が到来し、ついに定春のドッグフードまで銀さんに奪われる始末。堪忍袋の緒が切れ、家出するとゴミ捨て場に捨てられていた子犬に出会います。自身も捨てられていた経験から、子犬に川で捕まえた魚を与えたり、もらい手を探したりと必死に面倒を見る姿に「感動した!」「泣ける!」などといった感想が多く見られ“神回”だと人気を得ています。
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以上、名脇役をご紹介しましたが、他にも、オビワン、金ちゃん、エリザベスなど、挙げたらキリがない多くの脇役たちが、筆者の心に残っています。みなさんの心に残る名脇役は、誰ですか?
(中島憲太郎)
※記事の一部を修正しました