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『宇宙戦艦ヤマト』を成功させた豪腕プロデューサーの伝説。デスラー総統そっくり?

アニメ『宇宙戦艦ヤマト』を大ヒットへと導いた西崎義展プロデューサーは、豪華クルーザーを乗り回すなどの派手な生活を好み、作品を成功させるためならお金に糸目はつけなかったそうです。「赤坂のデスラー」とも呼ばれた西崎プロデューサーは問題も起こしましたが、アニメ市場を広げることに貢献しました。波乱万丈の生涯を振り返ります。

アニメブームの発火点となった『ヤマト』

『ヤマト』大ヒットのきっかけとなった、『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』。画像は「EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 劇場版」DVD(バンダイビジュアル)
『ヤマト』大ヒットのきっかけとなった、『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』。画像は「EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 劇場版」DVD(バンダイビジュアル)

 現在まで続くアニメブームの発火点になったのは、1974年に放映されたTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(日本テレビ系)です。TV放映時は裏番組に『アルプスの少女ハイジ』(フジテレビ系)という強力なライバルがいたために低視聴率に終わりましたが、TVシリーズ全26話を再編集した劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(1977年)は大ヒットを記録。映画館には大学生や社会人も押し寄せ、「アニメは子供が見るもの」という従来の概念を打ち壊してみせたのです。

 同じく劇場公開することで社会現象化した、『機動戦士ガンダム』(テレビ朝日系)や『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)の先駆けとなりました。

 大宇宙へのロマンにあふれた『宇宙戦艦ヤマト』は今も根強いファンが多く、劇場アニメ『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202の選択』が近日公開予定となっています。『宇宙戦艦ヤマト』と続編『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978年)のリブート作『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を、ドキュメンタリータッチで再構成した作品です。2021年1月15日(金)の22:00から「オールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送)で、『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』スペシャルもオンエアされます。

 日本アニメに革命を起こした『宇宙戦艦ヤマト』を発進させ、一大ブームを巻き起こしたキーパーソンの存在をクローズアップします。

アニメ業界の異端児、だからこそ「変化」をもたらした

 放射能汚染により滅亡寸前となった地球を救うため、太平洋戦争で海に沈んだ旧日本海軍のシンボル・戦艦大和は宇宙戦艦ヤマトへと改造され、古代進たちヤマトの搭乗員たちははるか遠い大マゼラン星雲を目指します。大マゼラン星雲にあるイスカンダル星では平和を願う女性・スターシャが、放射能除去装置を用意して待っていました。しかし、ヤマトの前には、ガミラス帝国を率いるデスラー総統が立ち塞がるのでした。

 独自の美学を持つ悪役として大人気を博したデスラー総統ですが、「デスラーに似ている」と評判になったのが西崎義展(にしざき・よしのぶ)プロデューサーでした。当時の子供たちは「プロデューサーって何?」とよく理解できずにいましたが、西崎氏はおかまいなしにマスコミに出まくりました。プロデューサーは製作費を集め、作品づくりだけでなく、宣伝まで含めて、すべての責任を負う立場にあります。西崎氏の登場によって、「プロデューサー」という言葉を知った人も多かったのではないでしょうか。

 キザな風貌に加え、どこか山師を思わせる怪しい雰囲気を西崎プロデューサーは漂わせていました。アニメ業界においても、かなりの異端児だったようです。でも、業界の常識にとらわれない西崎プロデューサーが現れたことで、日本のアニメは大きく変わることになったのです。

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