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『ダイの大冒険』フレイザードから遡る「氷炎使い」たち。謎の法則も見えてくる…?

『ダイの大冒険』に登場する氷炎将軍フレイザードには、リメイク版アニメでパワーアップしたところがありました。そして、過去の「氷炎使い」たちをさかのぼると、ある共通点も見えてきます。

前回のアニメから変わった「フレイザード」の表現

(画像:写真AC)
(画像:写真AC)

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場する魔王軍の六大軍団長のひとり、氷炎将軍フレイザード。氷と炎という相反する力を持ち、それを表現して右半身が氷、左半身が炎という見た目もインパクト絶大です。

 武人としての誇りを一番に考えるクロコダイン、クールで陰のあるヒュンケルと、異なるタイプの敵と戦ってきたダイの次の相手がフレイザードです。フレイザードはその体が示す通り、炎のような凶暴性と氷のような冷徹さを併せ持った強敵。そして、これまでダイが戦ってきたふたりの軍団長と違い、勝つためには手段を選ばず、卑怯な手を使うことにも躊躇がありません。ダイがはじめて戦う悪党タイプの敵かもしれません。

 この後、ハドラー率いる魔王軍との全面対決もあり、バルジ島の決戦は序盤最大の戦いとなるので注目です。

 前述した通りの性格から、六大軍団長のなかでもあまり人気のないフレイザードですが、筆者は今回のリメイク版アニメの製作が決まった時、もっとも気になったキャラのひとりでした。その理由は、「半身の炎」の表現にあります。

 実は、前回のアニメ化の際に作画スタッフから聞いた話ですが、フレイザードの半身の炎は、本来なら常に燃え続けているような処理をしたかったのだが、動画枚数が増えてしまうので断念した……と言われていました。だから固まったマグマのような雰囲気にしたというのです。

 それで今回のフレイザードの半身に注目してみたのですが、燃え盛る炎の表現はないものの、炎部分が処理によって常にメラメラしている感じになっていました。

 現代では3DCGなどの技術を利用でき、それほど手間がかかる処理ではなくなったので可能になった表現ですね。今回のリメイクで良かったことのひとつに挙げてもいいと筆者的には思っています。

 フレイザードの特徴と言えば、炎と氷という相反する力を自在に使える点。炎使い、氷使いというそれぞれの能力を極めたキャラは意外と多いのですが、この炎と氷を同時に使うキャラというのは、他のアニメ作品を見まわしても多くありません。

 そこで、筆者の記憶に印象深い「炎氷使い」たちを、フレイザードに合わせてご紹介しようと思います。

【画像】見比べるとわかる? 歴代の「氷炎使い」キャラクター共通の特徴

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