『ダイの大冒険』フレイザードから遡る「氷炎使い」たち。謎の法則も見えてくる…?
フレイザードだけでない、「氷炎使いの系譜」

まず、最新というか、現役の炎氷使いというと、『僕のヒーローアカデミア』の轟焦凍でしょう。
父であるヒーローのエンデヴァーの炎の個性と、母の氷の個性を併せ持った個性を持っています。しかし、エンデヴァーが自分のなしえなかった№1ヒーローの座を子供に望むあまり、幼いころから過激な訓練を強いられ、しかもそのことで母の精神が異常をきたすという、つらい日々を過ごすことになりました。
そのことがきっかけで父の個性である炎を使うことを否定して、母から受け継いだ氷の個性のみを使っていましたが、主人公の緑谷出久との戦いがきっかけとなって炎の個性と向き合うことを決めます。その後は炎と氷、それぞれの個性の長所を生かして精進していました。
『ダイの大冒険』の最初のアニメ化の際、近い時期にいた氷炎使いが、『聖闘士星矢』のアスガルド編に登場した、ベータ星メラクのハーゲンです。
アスガルドを守護する神闘士(ゴッドウォーリアー)のひとり。極寒の地アスガルドにふさわしい凍気の必殺技「ユニバース・フリージング」と、灼熱拳「グレート・アーデント・プレッシャー」を使い分けます。
氷の技の使い手である氷河と戦った際は、修行場所であったマグマ噴き出る活火山の洞くつで戦いました。シベリア育ちの氷河にとって耐性のない暑さで苦戦させます。しかし、その戦いは悲劇的な決着を迎えました。
最後に、氷炎使いの元祖になるかもしれないキャラが、『デビルマン』33話に登場した妖獣ウエザースです。
単なる炎と氷の技を使うだけでなく、真冬の日本を赤道直下並みの暑さに変えるほどの力を持っています。しかも、それを瞬時に入れ替えるほど。さすがはデーモン族の悪魔です。デビルマンも相当苦戦していました。
以上が代表的な氷炎使いのキャラたちです。
そういえば、フレイザードも轟もウエザースも右が氷で左が炎ですね。さらにロボットですが、『勇者王ガオガイガー』に登場する超竜神も氷竜が右で、炎竜が左でした。氷炎使いの決まりなのでしょうか?
ちなみに特撮番組ですが、仮面ライダースーパー1の冷熱ハンドは右腕からは超高温火炎、左腕からは超低温の冷凍ガスと、逆でした。無駄な知識ですみません(笑)。
(加々美利治)