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『亜空大作戦スラングル』OP「ゴリラ!」のインパクトとお色気が当時の子供たちに刺さる

1983年1月21日から放送されたTVアニメ『亜空大作戦スラングル』は、インパクトのあるオープニングとたびたび登場するお色気シーン、そして主人公たちが犯罪組織と暗闘を繰り広げるという斬新なストーリーラインで、子供たちの注目を集めました。

OPの歌詞は「ゴリラ! ゴリラ! ゴリラ!」

『亜空大作戦スラングル』画像はBlu-ray Vol.1(TCエンタテインメント)
『亜空大作戦スラングル』画像はBlu-ray Vol.1(TCエンタテインメント)

 重厚なサウンドと共にTVから流れてきた「ゴリラ! ゴリラ! ゴリラ!」という歌詞に度肝を抜かれたのを今でもよく覚えています。1983年1月21日に放送が開始されたTVアニメ『亜空大作戦スラングル』は、絶大なインパクトのオープニング「亜空大作戦のテーマ」で今なおその名を知られている作品です。全52+1総集編。

 まだアニメの主題歌と言えば主人公の名前を連呼する作品が多かった時代、英語が多く含まれた歌詞にやたらと連発される「ゴリラ!」という単語、次々と姿を現すスタイリッシュなキャラクターとマシン、いったいどんなアニメなのかは見当もつきませんでしたが、子供心にはとにかく格好良かったのです。

 ちなみに、1983年はTVアニメ『キャッツ・アイ』では杏里の歌う主題歌が当時の人気歌番組「歌のトップテン」「歌のベストテン」にランクインしたり、TVアニメ『銀河漂流バイファム』ではすべての歌詞が英語のオープニングが登場したりと、アニメソングの歴史において、重要な出来事が次々と起こっています。アニメソング市場も100億円代に乗るほどの市場が築かれており、さらにはニッポン放送が「アニメ紅白歌合戦」を初めて開催するなど、アニメソングが確固たる土壌を築き上げた記念すべき年なのです。

 なお、「亜空大作戦のテーマ」の作詞は『機動戦士ガンダム』や『銀河旋風ブライガー』などの脚本を務めた故・山本優氏(2018年没)、作曲は「タイムボカン」シリーズで多くの名曲を作曲した山本正之氏です。アニメソングらしいアニメソングを作ることに長けた両氏が当時としては極めて前衛的なこの曲を送り出したことには驚かされますが、時代が変化を求めていたということなのかもしれません。

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