日本人漫画家が描く新たな「バットマン」が連載開始。過去には大友克洋も…!
新しい相棒の形や、最強兵器登場の噂も…?
連載開始した『BATMAN JUSTICE BUSTER』の第1話「停止した時間」では、ガジェットを使用してヴィランであるファイアフライを追い詰めるバットマンが描かれています。清水栄一氏×下口智裕氏のコンビらしいアクション描写や、オリジナリティあふれるメカの描き方が大きな特徴です。
バットマンことブルース・ウェインやその執事であるアルフレッドはおなじみのキャラとして登場していますが、まだ名前が明かされない人物も少なくありません。特に注目すべきは「ROBIN」です。バットマンのサイドキックであるロビンは有名ですが、第1話では人工知能として登場し、バットマンをサポートするAI「ROBIN」として話が進んでいきます。
AIは危険や状況の分析を主に行っていますが、まだ未完成の様子。実際にバットマンがガジェットを使用する際に、危険度を考えて緊急停止させるといった行動から、アルフレッドは懐疑的な考えも明かしています。この先この「ROBIN」がそのまま相棒として活躍するのか、新たなロビンが出てくるのかは見どころでしょう。
タイトルにある『JUSTICE BUSTER』に関しては、原作コミックに「ジャスティス・バスター」という兵器が存在します。2014年にアメリカで発売された『バットマン:エンドゲーム』という作品で、ジョーカーのウイルスに感染した「ジャスティス・リーグ」のメンバー、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマンなどがバットマンを襲います。
この時にバットマンが開発したのが「ジャスティス・バスター」。巨大なパワードアーマーであり、「ジャスティス・リーグ」のヒーローたちの力を封じる機能を備えています。
例えば、ワンダーウーマンに対しては、真実を引き出す「真実の投げ縄」と同じ糸を反転して作られた「ベールの束ねひも」で、取り付けた人間に望む偽りを見せます。アクアマンに対しては、粉末化した炭酸マグネシウムでできた発泡体、速さのあるフラッシュには摩擦をなくすコーティングでフラッシュに近い移動速度を手に入れる……といった具合に、多様な対策が施されています。
作品タイトルがこの「ジャスティス・バスター」を意味しているのかどうか、そして、スーパーマンやアクアマン、ワンダーウーマンなどのバットマン以外のジャスティス・リーグのキャラクターの登場もあり得るのかも、非常に気になるところです。
アメコミ愛の強い日本人漫画家が描く『BATMAN JUSTICE BUSTER』の今後の展開から、目が離せそうにありません。
(大野なおと)