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【漫画】自己肯定感の低い女性、告白されても「幻覚のはず」孤独から救ってくれたのは…

人間関係と愛に対する不信感が高まる社会をしずめるために政府が出した実験的なもの、“心のかけら”を全国民が所有する世界。主人公は職場の先輩に告白しますが、自己肯定感の低い彼女の反応は……。ハヌルさんの創作マンガが反響を呼んでいます。

「自分を愛せないと、誰も愛してくれない」その意味は?

職場の先輩に告白した主人公・西村くん(ハヌルさん提供)
職場の先輩に告白した主人公・西村くん(ハヌルさん提供)

 人間関係と愛に対する不信感が高まる社会をしずめるために政府が出した実験的なもの、“心のかけら”。全国民が自分専用のかけらを所有し、ぴったり合う人同士は縁があるとされる……。そんな世界で生きる主人公・西村くんは、職場の先輩に告白しますが、自己肯定感の低い先輩に「誤解だよ」と言われ続け……。

 ハヌルさん(@neulbaram)による創作マンガ『自己肯定感の幻覚』がTwitterで公開されました。架空のアイテム“心のかけら”を用いて、人間の“自己肯定感“が表現された物語に、読者から「こじらせ具合が自分と似てる」「自分も同じようなこと言われて悩んでた」「考えさせられた」などの声があがりました。

 作者のハヌルさんに、お話を聞きました。

ーー『自己肯定感の幻覚』のお話はどのようにして生まれましたか?

 自己肯定感が低い人に対して共感する人と共感できない人が共存する世の中で、自己肯定感が低い人の視点はこうかもしれない、というのを表現したいと思いました。

ーー作中ではさまざまな印象的なシーンがありますが、ハヌルさんが読者に特に注目してほしいのはどのシーンでしょうか?

 主人公の西村類の首にある傷あとです。自己肯定感の差がある人を理解するということが、経験がないと大変なことだと思うので、それを表現する素材で使いました。

先輩と自分の“心のかけら”を合わせると…(ハヌルさん提供)
先輩と自分の“心のかけら”を合わせると…(ハヌルさん提供)

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 前作の『きれいな目』も今回のマンガも共感できるかなという不安を持って投稿したんですが、同じような経験がある方がかなりいらっしゃったことが印象深かったです。

ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?

 読者の皆さんの感想と反応がいつも大きな原動力となっています。まだまだ未熟ですので、マンガを描くたびに緊張していますが、読んでくださる方々にいつも感謝の気持ちで臨んでいます。そして漫画家としての夢があるので、その夢をかなえたい気持ちを持って、読者の皆さんの感想を原動力として突っ走る感じです。

(マグミクス編集部)

【マンガ】心のかけらがぴったり合ったのに…「合わないね」 本編を読む

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