マグミクス | manga * anime * game

ゲーム界の「強すぎ」ボスキャラ3選。開発者はクリアさせる気がない…?

ゲームの歴史のなかには、「クリアさせる気がないのでは?」と思うほど理不尽な強さのボスキャラが存在しています。そんな強すぎるボスキャラを、さまざまなジャンルのゲームから3体ご紹介します。

「システム的に本当に倒せるのか?」と意見が出るほど…

 最近のゲームは多くの人に楽しんでもらうため、難易度が適切に調整されるようになってきました。ラスボスや隠しボスも、根気よくやり続ければなんとか倒すことができ、多くの人がその達成感を味わうことができます。

 しかし、ゲームの歴史のなかには、明らかに「倒させる気がない」レベルの、理不尽な強さのボスキャラも存在しています。今回はさまざまなジャンルのゲームから、強すぎるボスキャラ3体をご紹介します。

●『カイザーナックル』ジェネラル;ゲーム雑誌も匙を投げた?

タイトーの格闘アーケードゲーム『カイザーナックル』
タイトーの格闘アーケードゲーム『カイザーナックル』

 最初にご紹介するのは、1994年に発表された格闘ゲーム『カイザーナックル』の隠しボス「ジェネラル」。 “格闘ゲーム史上最強”と名高いボスキャラクターです。

 まず、攻撃力、防御力はともにトップクラス。移動、ダウンからの復帰、通常攻撃のスピードは異常に速く、基本スペックからしてプレイヤーキャラクターとは段違いです。また、アルゴリズムも凶悪で、人間離れした反応でガード、迎撃を行ってきます。

 そして繰り出してくる技もどうかしているほど凶悪です。3方向にオーラを飛ばす攻撃を溜めなし・隙なしで放ってくるほか、ガードされても隙が生まれないスライディング、隙が一切ないワープ、間合いが広すぎる投げ技……どれも破格の性能を誇ります。

 一応「起き上がりに足払いを当てるとハメて倒せる」という攻略法が存在しますが、そもそも常人には、ジェネラルをダウンさせることがまず不可能。たとえジェネラル戦をやりこんでいる熟練プレイヤーでも、1ダメージも与えられず瞬殺されることがザラにあります。

 当時のゲーム雑誌「ゲーメスト」には攻略記事が掲載されたのですが、そこに書かれていた文章は「気合いで何とか……」。攻略記事にも関わらず、あまりの強さに匙を投げてしまったのです。

●『ファイナルファンタジーXI』Absolute Virtue;「倒せる」ことを開発元が実証

『ファイナルファンタジーXI』(スクウェア・エニックス)
『ファイナルファンタジーXI』(スクウェア・エニックス)

 続いては、シリーズ初のMMORPG(大人数が同時参加するオンラインRPG)である『ファイナルファンタジーXI』より、「Absolute Virtue」。登場した当時は「すべてのRPGでトップクラス」と言われたほどの強さを持つ敵キャラです。

 まず通常攻撃から強力で、当時のレベル上限においては、2~3発食らえばやられてしまうほどの威力。攻撃も素早く、狙われたら戦闘不能は必至です。

 また、本作はプレイヤーが2時間に1回だけ使える「SPアビリティ」というものがあるのですが、Absolute Virtueはなんと無制限に使用可能。これによってさらに能力が上昇します。

 魔法も強力で、HPが減ってきた時に使う「メテオ」は、広範囲に即死レベルのダメージをばらまきます。また、普通は発動までに数秒の「提唱時間」が必要なところ、Absolute Virtueの場合は0秒。つまり、「メテオ」を使われると、画面にはプレイヤーの死亡ログがずらりと並ぶことになります。

 そのあまりの強さから、「本当に倒せるのか?」といった意見が多く、開発メンバーが倒せることを証明するための動画を作成しましたが……倒すのにかかった時間はなんと18時間。その後、プレイヤーレベルの上限が引き上げられ、ようやくまともに倒せるようになりました。

この記事の画像をもっと見る(6枚)

画像ギャラリー

1 2 3