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サンライズ制作のロボアニメ、2月放送開始が多かった…『ガンダム』打ち切りが影響?

武器の描写が生々しかった『戦闘メカ ザブングル』

『戦闘メカ ザブングル』 画像はDVD-BOX(タキコーポレーション) (C)創通・サンライズ
『戦闘メカ ザブングル』 画像はDVD-BOX(タキコーポレーション) (C)創通・サンライズ

 最近では「ザブングル」と言えばお笑い芸人コンビの方が有名になってしまいましたが、その名前の元ネタとなった『戦闘メカ ザブングル』も個性豊かなアニメです。砂塵吹き荒れる荒野を舞台にした、コミカルさと殺伐さをミックスさせた独特な雰囲気を漂わせた作品で、ウォーカーマシンと呼ばれる武骨な作業用メカを一般人が使っていたことに何より驚かされました。

 この時代のアニメに登場するロボットは、主人公やその敵が使う特殊な存在として扱われることが多かったのですが、『戦闘メカ ザブングル』はロボットを現代の自動車の延長上にある存在として描写していたのです。主人公機であるザブングルもハンドルで動かしていたのですが、これは子供心にも「いや、ハンドルじゃそうは動かないんじゃ……」とツッコんでいたことを覚えています。

 また、『戦闘メカ ザブングル』は武器の描写が現実的で生々しかったのも特徴として挙げられるでしょう。ザブングルは運転席の横に機銃が付いていたのですが、初期の段階では自動化されておらず、主人公のジロン・アモスが操縦しては機銃に飛びついて射撃を行い、また運転席に戻っては操縦する……を交互に行なっていたのです。それ以外にも武器を調達するためにバズーカを賭けて決闘する話もあり、今までのロボットアニメではあまり描写されていなかった武装の在庫と補充について目を向けていたことに先進性を感じさせられます。

 ただ、当時は2月に新番組が始まることを当たり前のように受け入れていましたが、よく考えてみると非常に中途半端な時期であることは間違いありません。調べてみたところ、2月スタートになった大きな理由は1979年放送の『機動戦士ガンダム』が打ち切りにより1980年1月26日で終了したため、次番組の『無敵ロボ トライダーG7』が2月スタートになり、『重戦機エルガイム』までほぼ同じタイミングでの番組交代が続いたためだったのです。

 1998年の『勇者王ガオガイガー』を最後に、土曜夕方のサンライズロボットアニメ枠は途絶えてしましましたが、本稿で紹介した以外にも数多くの傑作がひしめいています。無邪気に新型のロボットの登場を楽しんでいた時代にはもう戻れませんが、あの頃の記憶を呼び返すために、古い作品に改めて親しんで見るのもいいかもしれません。

(ライター 早川清一朗)

【画像】クセも面白さも一級!サンライズのSFロボアニメ(5枚)

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