「呼吸」「覇気」…マンガに出てくる不思議なチカラ5選。習得方法が現実的なのは…?
「気」「霊圧」…まだまだある不思議な力
●『BLEACH』の「霊圧」
続いては『BLEACH』で登場する不思議な力「霊力」です。数多くの死神が登場する作品だけに、ピッタリな名前ですね。「霊力」とは文字通り、霊体が持つエネルギーのことで、これを体の外に出すと「霊圧」と呼ばれる圧力になります。「霊圧」は相手への威圧にもなれば、高密度で発することで攻撃技としても使うことができます。
相手との霊圧の差が大きいときには、対峙しただけで空に押しつぶされそうな感覚になるほど。作中で重要な力の要素となっています。肝心の習得条件ですが、主人公・黒崎一護のように「霊感体質であること」「死神になること」「厳しい修行を積むこと」などが必要なため、ハードルはかなり高そうです。
●『ドラゴンボール』の「気」
最後は『ドラゴンボール』の不思議な力「気」です。「気」は体内に宿るエネルギーのことで、かめはめ波など、『ドラゴンボール』の代表的な技には欠かせません。子どもの頃、かめはめ波を練習したことがある人も多いのではないでしょうか。
「気」は、外にビームとして放つだけではなく、体の一部に込めることで攻撃力や防御力を上げたり、「舞空術」として空を飛んだりすることもできる万能な力です。ほかの人から「気」をわけてもらうことで莫大なエネルギー弾を生み出す「元気玉」という技もあります。
習得方法は意外にも、作中で具体的に語られています。「1、リラックスした状態で両手を広げる」「2、意識を集中し両手の中に体から気の流れを引き出す」「3、成功すると丸い光(気の塊)が見えてくる」というのを、孫悟飯がビーデルにレクチャーするシーンがあります。まさに中国の気功に近いイメージですね。
ちなみに、孫悟空は第2巻で“撃つのに50年の修行が必要なかめはめ波”を亀仙人の見よう見まねで撃ったら一発で成功していました。さすが戦いの天才です。
マンガに出てくる不思議な力。今回紹介したなかで習得するのに一番現実的なものをあえて決めるなら「全集中の呼吸」ではないかと筆者は思いました。皆さんが一番好きな力、習得したい力は何でしょうか?
(吉原あさお)