『マリオカート』上級者に学ぶ、5つの人生訓。理不尽に満ちた世界で生き残るには?
発売からおよそ29年となる大人気ゲーム「マリオカート」は、レース中に使用できるアイテムによって、大きく順位が入れ替わるダイナミックさが魅力です。そんなマリオカートで常に上位をキープする上級者たちには、共通した立ち回りがあります。そこには、理不尽な世の中を生き抜くのに役立つ術が隠されていました。
1位じゃなくていいんです
さまざまな名シーンや名セリフが詰まったマンガやゲーム……それが自分の生き方の指針になったという人も多いと思います。大人気レースゲーム『マリオカート』においても、上級者たちが大事にしている立ち回りから、人生に役立つ道しるべを見つけることができます。今回は、同作の上級者たちから学ぶ人生訓をご紹介します。
●『マリオカート』は2位が最強?
まずは『マリオカート』において「最強の順位は2位」ということです。レースゲームなのに2位でいいというのは変な話ですが、これには『マリオカート』ならではの理由があります。
『マリオカート』は、レース中に攻撃アイテムや加速アイテムを効果的に使って順位を上げていくことが重要なのですが、このアイテムのなかに「トゲゾーこうら」というものがあります。これは1位を走っているプレイヤーを追尾攻撃し、大きなタイムロスを発生させるものです。これを受けると一気に下位まで下がるほど強力なものです。
そして、この「トゲゾーこうら」は1レース中1回は必ずと言っていいほど出現します。そのため上級者たちはレースの終盤までは「トゲゾーこうら」を警戒して、あえて1位を走らずに2位をキープするのです。そして「トゲゾーこうら」によって1位がクラッシュして下位に落ちていくのをしり目に、涼しい顔で首位をかっさらいます。「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、『マリオカート』では“出るタイミング”が大事というわけなのです。
●平均順位を上げるべし
続いて『マリオカート』上級者たちが共通して意識していることのひとつに「平均順位を上げることが大事」というのがあります。
先ほどの「2位最強説」と似ていますが、『マリオカート』では1位を無理に目指すと自分に攻撃が集中して順位が一気に下位まで落ちるリスクが大きくなるため「安定してほどよい順位をキープする」方が重要なのです。
例えば、ニンテンドーSwitch向けの『マリオカート8 DX』では、1レース最大12名で走り、1位には15P、2位は12P、3位は10P、4位からは9P、8P、7P……最下位は1Pと、レース後の獲得ポイントに差がつくのですが、仮に1位を1回取っても次のレースで最下位を取れば合計16Pです。それならば4位で9Pを2回取って18Pを取った方が結果的には良いのです。「浮き沈みの激しさよりも堅実さ」が大事なのです。