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『リングフィット』をやっていると見に来る猫 タイミングが「才能か?」

漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ『妄想猫観察』。触りたいのに触らせてくれない愛猫の手への想いを振り切るため、『リングフィットアドベンチャー』をプレイしていると、なぜかやってくる猫。なぜこのタイミングで……?

『リングフィット』をやっていると来る、猫の不思議

なぜ? 猫、なぜ…?
なぜ? 猫、なぜ…?

 相変わらず手を触らせてくれない。

 手を触らせてくれない猫だということはこのエッセイの何回目かでも書いたが、相変わらず触らせてはくれない。触れようとすると、シュッ……と引っ込められる。悲しい。

 かわい~い、くりーむぱんみた~い、たべた~い、という気持ちの悪い邪念が伝わってしまっているかもしれない。反省したほうがいい。水垢離(みずごり)とかしたほうがいい。いや、この季節に水垢離は死んでしまう。であるならば、『リングフィットアドベンチャー』できっついメニューでもやろう。

 その話って私も聞かなきゃ駄目っすかね? というテンションのドラゴとリング君の愛憎物語をよそに、ミブリさんとナレーションさんに応援してもらいながら体を鍛えるのだ。邪念を払うのだ。

 そんなことをしていると、猫がやってくる。一番腹筋のきっついところでやってきて、じっと見ている。なぜ猫はそういう時にやってくるのだろう。ほんと不思議。マウンテンクライマーをやりたいのに、なぜ体の下の隙間に入り込んで仁王立ちしているのだ。なぜ、猫、なぜ……!

 猫のからみと視線を避けながらのリングフィットは倍キツい。運動不足になりがちな冬にもってこいだと言うことが分かった。前足は変わらず触らせてくれない。

(迷子)

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