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ファイナルファンタジーの天野喜孝が描く「法華経画」が公開。仏の世界もドラマチックに?

2021年2月12日、仏教・日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の降誕800年を祝う「日蓮宗記念事業」の記者発表会が開催され、「ファイナルファンタジー」シリーズでお馴染みのイラストレーター、天野喜孝氏が描いた法華経(ほけきょう)画が披露。作者自ら登壇して作品に込めた思いを語りました。

日蓮宗の伝道部長も「FF」世代だった

公開された天野喜孝氏による法華経画。中心部分に釈迦が大きく描かれる(以下すべてマグミクス編集部撮影)
公開された天野喜孝氏による法華経画。中心部分に釈迦が大きく描かれる(以下すべてマグミクス編集部撮影)

 2021年に日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の降誕800年を迎えるのを記念して、「日蓮宗記念事業」の記者発表会が2021年2月12日に開催。「ファイナルファンタジー」シリーズでお馴染みのイラストレーター、天野喜孝氏が描いた法華経画が披露されました。

 法華経画は高さ189 x 幅151cmの大きさで、天野氏の幻想的なタッチで描かれたさまざまな仏が集まる、曼荼羅(まんだら)の形式をとっています。

 発表会に登壇したのは、お笑いコンビ麒麟(きりん)の川島明氏と、タレントの壇蜜氏。天野氏が描いた法華経画を見た川島氏は今年で42歳。「ファイナルファンタジー」直撃世代ということもあって、「(この絵)のゲームをやりたいですね。いくらでも見ていられます。これだけ(の仏さまが)描かれているのに、綺麗なバランスですごいです」と絵の迫力とバランスに感心しきり。

 壇蜜氏も「私も世代なんで(ゲームを遊びたいという)気持ちはわかります」と同意し、TVアニメ『タイムボカン』シリーズなどで天野氏の絵を見続けてきた世代ならではの感想を語りました。

 さらにここで、天野喜孝氏ご本人と、天野氏に法華経画の制作を依頼した日蓮宗責任役員・伝導部長の関本城(せき ほんじょう)氏が登壇し、会場からは拍手が沸き起こりました。

 関氏は、日蓮聖人降誕800年を記念する法華経画を天野氏に依頼した理由について明らかにしました。法華経とは、日蓮宗がよりどころとする仏教の経典で、釈迦が晩年に説いた教えが込められているとされています。実は関氏も「ファイナルファンタジー」世代であり、一見難しく見えるが実はドラマチックで世界観も広い法華経を、みなさんに分かりやすく伝えるために絵にしようと考えたとき、真っ先に頭に浮かんだのが天野氏だった……と語りました。

 この話を受けて天野氏は「曼荼羅ということで(過去に)色々な方が描かれているので 果たして僕が描けるのかという不安があったのですが、でも描くしかない。色々調べたりもしたんですけど、最終的には自分の描きたいものを描いてみました」と、制作中の心境を明かしました。

【画像】麒麟・川島さん、壇蜜さんも感心、視覚化された「法華経画」と仏教の教え(10枚)

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