『今際の国のアリス』“トラウマげぇむ”3シーン 怖すぎて序盤で視聴断念も…
少年マンガ原作で、Netflixオリジナルシリーズの人気作品『今際の国のアリス』。一時はランキング「TOP1」常連を飾り、続編のシーズン2製作も早々に発表されて注目を集めています。そんな同作の人気の理由のひとつでもある衝撃的な“トラウマげぇむ”を人気の秘密とあわせて振り返ります。
怖すぎる“馬マスク”男や、避けられない死が待つ『今際の国のアリス』の“トラウマげぇむ”
Netflixでランキング「TOP1」常連だったドラマ『今際の国のアリス』。続編の制作も発表され、注目を集めている同作は、「週刊少年サンデーS」や「週刊少年サンデー」で連載された麻生羽呂さんのマンガ作品が原作です。
現在、配信されているドラマ版は、山崎賢人(※崎の字は立つ崎)さんや土屋太鳳さんのW主演で描かれており、山崎さん演じる主人公・アリスが友人とふざけながら入った渋谷駅のトイレから外に出てみると、人間が誰一人いなくなっていたという衝撃的なシーンから、物語が始まります。
非現実的なこの世界で生き延びるためには“げぇむ”に参加しなくてはなりません。「おみくじ」や「鬼ごっこ」などが題材となっており、これに失敗すると“げぇむオーバー”。避けられない死が待っているのです……。
そんな理不尽な現実にも勇敢に挑むアリスの姿、そして命懸けの“げぇむ”が人気の理由のひとつ。続編放送前に、トラウマを脳裏に植えつけられてしまった“げぇむ”3シーンを振り返ります。
●サブマシンガンを持った、馬のマスク男が追いかけてくる「スペードの5」
これは、物語序盤の体力がものをいう“げぇむ”「スペードの5」の「おにごっこ」で登場した、キャラクターが怖すぎる回でした。
原作、ドラマ版ともに登場し、巨大マンションを舞台に繰り広げられた鬼ごっこの“鬼”役を務めた大男。なんといってもリアルすぎる馬のマスクを被っている姿が恐すぎるうえ、サブマシンガンを片手に、必死に逃げる参加者を銃殺しまくる姿がトラウマものでした……。
そんな衝撃的なシーンに怖さを抱いて、同作からフェイドアウトしてしまった方もいるのではないでしょうか。
●親友ふたりを爆死させた残忍すぎる「ハートの7」
アリスと、親友のカルベとチョータ、共に戦ってきたシブキの4名で参加した“げぇむ”です。人の心をもてあそぶ“裏切りのげぇむ”である「ハート」だけに、ショックの大きい回でした。
げぇむ会場で指示通り、首輪&ゴーグルを装着すると「【GAME】かくれんぼ。【ルール】ひとりが狼、3人が羊。狼に見つかった人が次の狼です。狼に見つからないように上手に隠れましょう。【クリア条件】終了時、狼だった人のみクリア。制限時間15分。15分後、羊の首輪は全て爆発します」と告げられます。
ゴーグルを通して目を合わせると「狼」役が移るという仕組みで、4人のうちひとりしか助からないという残忍なルール……。つまり隠れるべきは「羊」ではなく「狼」なのです。アリスはみんなで協力してどうにかクリアしようと訴えますが、仲間内で「狼」を奪いあう争いが起きてしまいます。親友として過ごしてきた日々が、たったひとつの“げぇむ”で崩されようとしているのです。
制限時間終盤、アリスの親友への切実な想いを聞いたカルベとチョータ、そしてシブキまでもが自分の命を捨ててアリスに「狼役」を譲り、3人は“げぇむオーバー”。カルベは手すりに腰かけて煙草を吸いながら、アリスの目の前で爆死。このシーンはアリスだけでなく、筆者の私も脳裏に焼きついてしまいました……。
「げぇむ」史上最も凄惨な大虐殺「まじょがり」とは
●かつてない大虐殺が起きる「ハートの10」
これは、「ハート」の過去最高レベル「ハートの10」でのシーンです。“げぇむ”を全てクリアすれば元の世界に戻れると信じる集団「ビーチ」の一員になるアリスと、もうひとりの主人公・ウサギ(ドラマ版では土屋太鳳さん)。
そのビーチの拠点で突如として「ハートの10」が開催され、100名以上が参加。“げぇむ”の内容は「まじょがり」。ルールは、ロビーにて殺されたビーチのメンバーであるモモカを誰が殺したのか制限時間120分以内に探り当てて、その犯人を外にある“裁きの炎”に焚べればクリア。
いくら犯人探しをしても見つからず、ビーチの幹部たちは“げぇむ”をクリアするため、片っ端からメンバーを銃などで殺害しては、裁きの炎に焚べまくる大虐殺を始め、会場は大パニックに。このエグいシーンが印象に残っている読者や視聴者は少なくないのではないでしょうか。
最終的に、「ハートの7」をクリアした経験のあるアリスが、モモカの自殺であることに気づき「ハートの10」を見事に解決。実は、誰ひとり死なずにクリアできる“げぇむ”だったのです。
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以上、印象的な3つの“トラウマげぇむ”をピックアップしました。「ビーチ」編では、大虐殺シーン以外にも、アグニとボーシヤの友情、クイナとラスボスの激闘、アリスを助けようとするウサギの活躍などなど……見どころはたっぷりあります。続編が放送される前に、視聴済の方ももう一度見直してみてはいかがでしょうか。
(中島憲太郎)