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【シャーマンキング30周年への情熱(25)】『THE SUPER STAR』最新刊から読み解く『仏ゾーン』との繋がり

「悟り」を開いた先にも道がある…

『シャーマンキング』本編でガンダーラを率いるサティとダイニチが登場した、「SHAMAN KING KC完結版」22巻
『シャーマンキング』本編でガンダーラを率いるサティとダイニチが登場した、「SHAMAN KING KC完結版」22巻

 仏様の世界を語り始めると深くてとても説明しきれないので、超ザックリ言いますと、如来とは「悟りを開いた仏様」で、菩薩とは「悟りを開くために頑張っている仏様」のことです。そして、悟りに至るまでには何段階もの過程があります。「格上、格下、格が違う」などは私たちもよく使う言葉ですが、仏様の世界にもこの格が存在し、それを敬った表現として「尊格」という言葉を使います。

 千手観音は観音様のひとりですが、観音様の尊格は「菩薩」です。大日如来は「如来」ですから、千手観音だったセンジュ君は長い旅の間に悟りを開いて如来になった……というわけですね。持霊が進化するにはシャーマン自身の成長も必要なので、サティは悟りを開くことができたのだろうと思わせる設定です。

 ただ、悟りというのはひとつのゴールではあるものの、終わりではありません。「悟り」とは、至った人にしか理解できない境地だとは言われますが、少なくともそこで歩みを止めるような人は悟っていないと言えるでしょう。そのため、「SUPER STAR」5巻・大仏ゾーン編1話のサティは、2014年になっても未だ途半ばだと言っているのです。そしてここでは意味深な言葉がいくつかありますが、それらの答えは現時点でもまだ明らかになっていません。しかし、同日発売の「少年マガジンエッジ」3月号では本格的に京都編が始まるので、新情報を期待して待ちたいと思います!

 ところで、京都といえば、昨年12月、仕事で京都に赴いた筆者は合間を縫って三十三間堂を訪れました。高校の修学旅行で訪れて以来、ずっと再訪したかった想いが叶いました。ここには千体の千手観音像があり、もちろん全て手作りなのでひとつひとつ違います。千手観音は『仏ゾーン』の主役キャラでもありますし、筆者の守り本尊でもあり、思い入れが強いので良い時間を過ごすことができました。

 厳かな空間の迫力にすっかり魅せられてしまい、図録を購入して時々家でも眺めています。まるで学校の卒業アルバムです(笑)みなさん、コロナ禍が落ち着いたら、賑やかなレジャー施設で発散するのもいいですが、静かで凛とした空間に身を置いてみるというのもお勧めします。

 それでは今回はこの辺で。また次回をお楽しみに!

(タシロハヤト)

【画像】「シャーマンキング」の世界でさらなる活躍が…? サティとダイニチ

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k