【漫画】スーパーで虎肉の缶詰を購入! フリーズドライのようなのでお湯を注ぐと…?
近所のスーパーで“虎肉”の缶詰が売っているのを発見! 物珍しさで購入し、作り方の手順に沿ってお湯を注いで2分待ってみると……? 山北東さんがTwitterで公開したマンガ『とらかん』が注目を集めています。
「お早めにお召しあがりください」の注意書き
最寄りのスーパーで見つけた珍しい“虎肉”の缶詰。試しに買って缶を開けてみると、しま模様のキューブ状の物体が入っていました。「フリーズドライかな?」と思い、同梱されていた“作り方”に沿ってお湯を注いでしばらく経つと……?
山北東さん(@north_mountain9)が、「これってどうしたらいいですか(日記)」という言葉とともに、Twitterでマンガ『とらかん』を公開しました。読者からは「面白い」「ひとつ下さいな」「かわいい」など、多数のコメントが寄せられています。
作者の山北東さんに、お話を聞きました。
ーー山北東さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
小さな頃からイラストを描くのが好きだったのですが、3年前までマンガを描いたことはありませんでした。それでも「描けるようになりたい!」という憧れだけはずっとありました。2018年に練習で描いた作品をTwitterに載せたところ、幸運にもたくさんの方に読んでいただけて、それがきっかけで出版社の方にも声をかけていただきました。さまざまな分野の方に作品を見ていただけるSNSの力に助けられたところが大きいです。
ーー今回の作品のお話は、どのようにして生まれましたか?
「見慣れた風景のなかにちょっとだけおかしな部分があったら……」というようなことを常日頃から空想しているので、そこから自然と生まれました。また、好きな動物のサイズが変わることについてもよく空想するので、そのせいでもあるかもしれません。「虎がおにぎりサイズになったとしたら手のひらに載せたい」とか、「飼っているヤモリが1メートル級に大きくなったとしたら抱きしめて寝たい」とか、そんなことばかり考えています。
ーー“とらかん”以外で、山北東さんが「こんな缶詰があったら欲しいな」というものは何かありますか?
缶の外側に何の表示もなく、開けるまで何が入っているか分からない缶詰があったら怖くて良いなと思います。なかに入っているものが運良く食べ物だったら食べてみたいです。
ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。
「こんな世界があったとしたら住んでみたい」とか、「こんなものが本当にあったなら欲しい」とか、私が描いたものに対して、読者さんのなかでさらに想像が広がっているのかな? という反応を見かけると、とてもうれしくなります。
ーー山北東さんはYouTubeでは個人制作のアニメーションを公開していて、そのうちの1本にも虎が出てきます。そちらの作品についても、ご紹介をお願いいたします。
学校の課題で制作した『式』というアニメーションです。音楽にぴったり気持ち良く映像を合わせることを意識して作りました。思えばこちらの作品でも虎が大きくなったり小さくなったりしているので、“動物のサイズが変わること”への謎の愛着が私のなかにあるのかもしれません。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
イラストでもマンガでも動画でも、どのような形でも気軽に投稿できるのがTwitterの素晴らしさだと思うので、実験をするような気持ちで思い付いたことをどんどん作品として発表していきたいなと思います。
●【個人制作アニメ】式
(マグミクス編集部)