40代コロコロ中年、ようやくホットショットを走らせるが…大人のRCカーライフ(4)
1980年代を「コロコロコミック」と共に駆け抜けた少年たちは、今や40代に。かつての愛機、ホットショットを手に入れた筆者が、苦労の末に組み上げに成功、いざ走らせようと公園に向かったのですが、RCカーを走らせる環境は、子供時代とはまったく違ったものになっていました。
ギアの組み付けミスで、盛大な空回り

子供時代にタミヤのRCカー「ホットショット」に夢中だった筆者は、40代になって再び「ホットショット」を入手。3か月の悪戦苦闘を経て、ついにホットショットを組み上げました! いやここまで本当に長かった……。時間と気力とエネルギーのねん出がここまで大変だとは。歳は取りたくないものです。
それはさておき、充電したバッテリーをつなげて試運転です。最初にプロポの電源を入れて制御用の電波を流してから、本体側のスイッチを入れます。順序が逆だと暴走してしまいますからね。子供のころはよくやらかしたものです。さてどうなることやら……!
キュイイイイイン!
おお! すごい勢いでモーター音が響き渡ります! この甲高い回転音! 懐かしい……車輪が回っていません。
組み上げに失敗していました! どこだ! どこで回転が伝わらなくなってるんだ!
というか、回転が車輪に伝わっていないのがわかったので、どこが悪いのかは一目瞭然です。モーターを取り付けているリアギア内部のかみ合わせが上手くできていないのです。仕方なしに本体をバラし、リアギアを取り外します。せっかく形だけは組み上がっていただけに残念ですが、走らないラジコンはただの置物です。置物にしてもホットショットは十分かっこいいとは思いますが、やはり走ってこそのラジコンなのですから。
と、いうわけで説明書を見ながらリアギアのチェックです。はてさてどこが悪いのか。首をひねりながらチェックすること数十分。ミスしたところが判明しました。
モーターに取り付けるピニオンギアの設定を完全に間違えていました。ホットショットの場合、モーターの軸にピニオンギアを差し込みイモネジで固定するのですが、軸とギアを合わせて17ミリの長さが必要になります。これだけないとリアギア内部のギアにモーターの回転を伝えられないのです。筆者はうっかり軸の一番奥までピニオンギアを押し込んでしまっていたため、盛大な空回りをする羽目になってしまったのです。
余計なひと手間が加わってしまいましたが、原因さえわかれば怖いものはありません。早速ピニオンギアを取り付けし直し、バッテリーを取り付けてリアギアだけでテストを行います。
……成功です! 無事にギア全体に回転が伝わりました! あとはもう一度本体を組みなおせば、今度こそホットショットを走らせることができるでしょう!