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昭和を彩った怪獣「ゼットン」。トラウマ級の強さを誇るも、伝説は風化して…?

平成から令和にかけて…変わりゆくゼットン伝説

平成時代に入ると、「ハイパーゼットン」など、さまざまなバリエーションが登場するようになった。画像は「ウルトラ怪獣シリーズEX ハイパーゼットン (通常ver.)」(BANDAI SPIRITS)
平成時代に入ると、「ハイパーゼットン」など、さまざまなバリエーションが登場するようになった。画像は「ウルトラ怪獣シリーズEX ハイパーゼットン (通常ver.)」(BANDAI SPIRITS)

 長らくテレビでウルトラシリーズの新作がなかった平成のころ、ゼットンが合成怪獣だったという説が持ち上がりました。黒いボディはメフィラス星人、蛇腹の体はレッドキング、バリアはバルタン星人というものです。

 真相はわかりませんが、『ウルトラマンパワード』に出た「パワードゼットン」は、バルタン星人に作られた対ウルトラマン用怪獣兵器でした。また、「ゼットン二代目」を使っていたバット星人はゼットンの養殖にかけては宇宙一という設定が『ウルトラマンメビウス』のDVDで明かされています。

 とはいうものの、ゼットンの強敵感は一定値保たれていました。それは『ウルトラマンティガ』をはじめとする平成三部作のころまであったと思います。

 しかし、過去の怪獣たちが頻繁に登場する最初の作品となった『ウルトラマンマックス』以降から、「最強」というより「強豪」という感じにスケールダウンしていきます。ゼットンというだけでウルトラマンたちをピンチに陥れるのですが、最終的には負けてしまう役どころです。

 さらにEXゼットン、ハイパーゼットンなどという今風の強化形態が現れるようになり、最強だったゼットンの神話は崩壊の一途をたどることになりました。

 ほかにもパンドンと合体したゼッパンドン、キングジョーと融合したペダニウムゼットン、バルタン星人がゼットンの能力を取り込んだゼットンバルタン星人といった、他のウルトラ戦士の力を使う最近のウルトラマンのような合体形態もよく見かけるようになります。

 とはいえ、やはり子供のころから刻まれているイメージは簡単に上書きされるものではありません。先日、ネットで配信されていた『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場した宇宙恐魔人ゼット率いるゼットン軍団は、これまでに現れたさまざまなゼットンが登場し、子供の時のようにワクワクしながら鑑賞できました。ただ人によってはゼットンが戦闘員みたいだという否定的な意見もあります(笑)。

 ひょっとしたら、今夏公開予定の『シン・ウルトラマン』にもラスボスとして出るかもしれません。ただし、今回のウルトラマンはカラータイマーがないので、倒せなかったらどうしよう? …などと、怪獣目線の筆者はゼットンのことを心配するばかりです(笑)。

(加々美利治)

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