アムロが操縦した、意外なMSたち。Zガンダムやサイコガンダムも?
ガンダムシリーズを代表するエースパイロットのアムロは、さまざまな媒体で多くのMSを操縦していました。Z系のMSが多い傾向ですが、なかには意外なMSもありました。
アムロの搭乗した、「Z系」のMSたち

ガンダムシリーズのエースパイロットといえば、やはり筆者としては初代主人公のアムロ・レイを一番に挙げたいです。ライバルのシャア・アズナブルとともに、エースの双璧といっても過言ではないでしょう。
しかし、赤い専用機をいくつも持つシャアに比べて、アムロといえばガンダムとν(ニュー)ガンダム以外のMS(モビルスーツ)のイメージがあまりありません。主人公ですからガンダム系がメインで乗り換えが頻繁でないのは当然です。
とはいえ、作品の主人公でなかった時期、『機動戦士Zガンダム』(以下Z)以降から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』までの、公式で活動が語られていない時期には多くのMSに搭乗するアムロがさまざまな媒体で描かれていました。今回は、アニメに登場しなかったアムロ搭乗MSたちをいくつか振り返ってみたいと思います。
『機動戦士ガンダムZZ』(以下ZZ)の小説版に登場する「シュツルム・ディアス」が、最初のアニメ未登場のアムロ機でした。もともとシュツルム・ディアスはシャア専用機として永野護さんがデザインした、最初のZMSV(ゼータ・モビルスーツ・バリエーション)です。それが『ZZ』中盤、既存の金型を流用して新型MSを作るという企画の際に候補に挙がり、アニメではサイド3の「隠れジオン派」によって奪取されたという設定で敵側MSとして登場しました。
リック・ディアスで戦線に復帰したアムロには馴染みのあるMSだったのかもしれません。小説ではプルツーのサイコガンダムMk-IIを撃破するという活躍を見せています。
ほぼ同じ時期に搭乗していたのが、雑誌発信からガンプラ化するという展開だった「ΖプラスA1型試作機」でした。Zガンダムを地上用量産型として再設計したMSで、宇宙用のC1型が後に現れるなど、量産型らしくバリエーションが多い機体です。
さらにアムロとは明言されていませんが、『ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ』に登場した「Ζガンダム3号機」というMSもありました。クレジットではカラバ兵士となっていますが、担当声優の古谷徹さんが「アムロとして演じた」と明言したという逸話があります。
同様に『EVOLVE../9 MSZ-006 Z-GUNDAM』に登場した「ホワイト・ゼータ(Ζガンダム3号機A型)」も、パイロットであるコードネーム「ホワイト・ユニコーン」の声が古谷さんであることから、アムロであると言われていました。
後にリ・ガズィに乗るからか、アムロにZガンダムに乗ってほしいという気持ちからなのか、「Z系MSにアムロ」という構図は多いですね。