『魔法少女まどか☆マギカ』美樹さやかが魔女になった日「あたしって、ほんとバカ」
2011年2月25日は『魔法少女まどか☆マギカ』の第8話「あたしって、ほんとバカ」が放送された日です。魔法少女の過酷な運命を知り、絶望した美樹さやか。そんなさやかを案じる鹿目まどかたちでしたが、理不尽な現実に打ちのめされたさやかのソウルジェムは駆け付けた佐倉杏子の前で砕け散り、新たな魔女が生まれてしまいます。
魔法少女の末路が明かされた第8話「あたしって、ほんとバカ」

2011年2月25日はTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の第8話「あたしって、ほんとバカ」が放送された日です。本放送当時の『魔法少女まどか☆マギカ』は、謎と不審を少しずつ散りばめながらストーリーが展開していきました。魔法少女と魔女はなぜ存在するのか。キュウべぇの正体と目的はなんなのか。暁美ほむらの思わせぶりな言動や行動の理由はどこにあるのか。これらの謎が少しずつ明かされていく中、魔法少女が辿る最も残酷な運命が示されたのが、第8話「あたしって、ほんとバカ」だったのです。
第3話で巴マミが戦死した瞬間を目撃した鹿目まどかと美樹さやか。魔法少女の危険な立場を知ってしまったふたりがどのようにして魔法少女への道を歩むのか、当時はその理由についてファンの間でさまざまな議論が交わされていましたが、まず魔法少女となったのはさやかでした。
幼なじみの片思い相手、上条恭介のケガを治すためにキュウべぇと契約したさやかは新米魔法少女として魔女と戦う決意を固めますが、新たに現れた魔法少女、佐倉杏子との間にいさかいが起きてしまいます。いったんは不意に現れた暁美ほむらの介入で激突は避けられましたが、再びの対決を迎えた際、ふたりを止めようとしたまどかがさやかのソウルジェムを奪って投げ捨てたことにより、それまで魔力の源と思われていたソウルジェムが実は魔法少女の魂を収めた器であり、肉体はすでに抜け殻となっていたことが明らかになります。
キュウべぇの口から語られた残酷な真実に続き、些細なすれ違いからさやかはさらに追い込まれて行きます。入院しているはずの恭介の元を訪れたさやかは、傷がいえた恭介が速やかに退院していた事実を突きつけられてしまいます。それまで何度もお見舞いに行き、恭介のわがままに応えていたはずなのに、退院にあたり何の連絡もなかったことに、さやかは大きく打ちのめされてしまうのです。
しかも翌日、恭介が友達に囲まれていたのを見たさやかは、自分が人ではない何かになってしまった負い目もあり、声をかけそびれてしまいます。実はこの時、恭介は急きょ退院することになったためさやかに連絡しそびれてしまい、翌日も先に男友達に声をかけられてしまったためさやかと話をするタイミングがなかったという事情が語られています。もしこの時代に中学生がスマホを持つのが一般的だったら、LINEのようなアプリが存在していたら(本放送当時LINEは登場前)このようなすれ違いは生まれなかったかもしれません。