マグミクス | manga * anime * game

2月26日はアニメ『ドラゴンボール』の放送開始日。『Z』への改題には製作の事情も…?

そして『ドラゴンボールZ』へ

バトル作品としての特色が強くなっていった『DRAGON BALL Z』。画像はアニメ『DRAGON BALL Z』DVD#46(集英社)
バトル作品としての特色が強くなっていった『DRAGON BALL Z』。画像はアニメ『DRAGON BALL Z』DVD#46(集英社)

 亀仙人もピッコロ大魔王に敗れ、神龍も殺されてしまう絶望的な状況のなか、悟空はカリン塔を登り切って仙猫カリンさまに修行をつけてもらい、さらには猛毒である超神水にも耐えきって大幅なパワーアップを果たし、死闘の末にピッコロ大魔王を打ち倒します。今まで肝心な場面では遅れをとることが多かった悟空が、人類の命運をかけた戦いでついに貴重な勝利をあげた瞬間でした。

 続いて開催された「第24回天下一武闘会」で、悟空は背が伸びた状態で登場。マジュニアこと生まれ変わったピッコロ大魔王との激闘を制し、ついに悟空は初優勝を果たし、ここでTVアニメ『ドラゴンボール』はいったん終了することになりました。

 実は『ドラゴンボール』は『Dr.スランプ アラレちゃん』とほとんど同じスタッフで製作されていたのですが、原作の担当編集者だった鳥嶋和彦氏の「アクションに徹しきれていない」という判断でプロデューサーに交代してもらい、新番組『ドラゴンボールZ』として新たなスタートを切ることになったのです。サイヤ人やフリーザといった凶悪な宇宙人たちとの生死を賭けた激しいバトルが続く展開を見越した判断だったのでしょう。

 事実、原作での「サイヤ人編」の人気はあまりにもすさまじく、クラスメイト同士で「少年ジャンプ」の奪い合いになっていました。実は宇宙人だった悟空が実の兄・ラディッツとの戦いで相打ちとなり死亡するというショッキングな展開が待ち受けていたのみならず、悟空とピッコロを圧倒したラディッツを「よわむし」と言ってのけるナッパやベジータの存在に、読む側はただ絶望するしかありませんでした。

 TVアニメでももちろんベジータたちとの戦いを楽しませてもらいましたが、このころには週刊連載作品を長期アニメ化した際にはつきものの「原作に追いついてしまったための引き延ばし」が目立つようになっており、ビデオに撮って早送りするのが常態化していたのを覚えています。

 厳しい時期には作者・鳥山明氏から原稿になる前の状態の作品をFAXで送ってもらってアニメを製作していたと関係者が明かすほどに、限界を超えた状況だったそうです。このように関係者を悩ませていた事情を今では理解できますが、当時のいち視聴者としては少々つらいものがありました。

 それでも、『ドラゴンボール』と『ドラゴンボールZ』が傑作であることは、世界中の人に親しまれていることで証明されています。2009年には『Z』のリメイク版である『ドラゴンボール改』も放送され、よりスピーディーになったアニメを楽しめるようになりました。これからも、『ドラゴンボール』は多くの人に愛され続けていくことでしょう。

(ライター 早川清一朗)

【画像】『ドラゴンボール』読者が選んだ、孫悟空の対戦相手ベスト3(5枚)

画像ギャラリー

1 2