「ダイパリメイク」歓喜とともに不満の声が 「思ってたのと違った」理由とは?
2021年2月27日(土)、ファンより渇望されていたニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク作品の発売が発表されました。が、喜びに混じり、落胆の声も寄せられています。待たされたからこそ、期待が膨らんでいたからこそ……ファンの目は厳しくなってしまっていたのかもしれません。
「ダイパリメイク」が“手抜き”や”踏み台”のように思えてしまう?
2021年2月27日(土)に今冬の発売が発表された、Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(以下、BDSP)。
ニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(以下、ダイパ)のリメイクはファンより長い間渇望されていましたが……発表後の反応は”喜び一色”とはならず、批判の声も相次いでいます。
ファンが難色を示すポイントは、まず、グラフィック。特にフィールド移動時の人物キャラクターが二頭身で描かれていることにあります。
たとえば、ゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター ピカチュウ』がリメイクされたNintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』(2018年)では「ポケモン」のみならず、移動時における人物までも立体的にリメイクされました。
翌2019年に発売されたNintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下、剣盾)ではオープンワールドを思わせる「ワイルドエリア」を冒険するのに似つかわしく、より写実性を帯びる形で、人物キャラクターも表情を豊かに”進化”を果たしました。
その後に発売される『BDSP』が『ダイパ』のときと変わらず”二頭身のまま”であることに「思い描いていたリメイク像と違った」と、落胆のコメントが寄せられているのです。
また、制作を株式会社イルカが担当すること、他会社に”外注”したことにも批判が集まっています。
『BDSP』の発表時には同じ「シンオウ地方」を舞台とする、Nintendo Switch用ソフト『Pokemon LEGENDS アルセウス』も紹介されました。
アクション要素も足される新タイトルの制作は『ポケットモンスター』シリーズを生み出した株式会社ゲームフリークが担当することがアナウンスされており、『BDSP』と比較すると、グラフィックにも力が入っていることが分かります。
『ダイパ』のリメイク作品に期待が集まりすぎていたことや、この2作品が連続して紹介されたことも手伝い、どうしても”手抜き”のように見えてしまううえ、『BDSP』が『Pokemon LEGENDS アルセウス』を盛り上げるための”踏み台”のような存在に感じてしまったファンが続出したのです。