『鬼滅の刃』に登場、“藤の花”は人間にも毒? 伊之助の好物、天ぷらにすれば食べられる!
藤の花の他にも…日本で本当に使われていた有毒植物

●最強の毒花・トリカブト
植物に詳しくない人でも、トリカブトという名前と猛毒の植物であるということはご存知の方が多いでしょう。秋の山野を彩る代表的な美しい花ですが、猛毒植物なので、けっして素手で触れないようにしてください。
トリカブトの毒は、古くから矢毒として使われていました。トリカブト毒による狩猟は、ユーラシアの多くの地域で行われ、日本でもアイヌ民族が狩りに利用していたのは有名です。矢に付けて動物をしとめ、矢が刺さった部分の肉を大きめにえぐり取って廃棄し、それ以外の部分を食べていたといいます。
現在、トリカブトのなかには、絶滅が危惧されるレッドリストに記載されているものもあり、自生地も、年々減っていると言います。
●毒で遺体を守る・シキミ
シキミは、花から実全体に猛毒があり、植物では唯一、「毒物及び劇物取締法」の劇物に指定されているほどです。そのため、「悪しき実(あしきみ)」と呼ばれ、「あしきみ」の「あ」をとって、「シキミ」となったとされているのです。
そして、シキミの特徴としては、非常に特徴的な香りがあります。土葬していた時代には、野生動物が遺体を掘り起こすのを防いだり、故人を邪気から守ったりすると考えられました。
●ヒガンバナ
ヒガンバナは、秋のお彼岸の時期に、土手や田んぼのあぜ道、墓地などに咲きます。地面からスッと伸びた花茎の先に華やかな花を咲かせた姿が特徴的です。
ヒガンバナの毒は、花・茎・葉・根といった、すべての部分にあり、特に鱗茎(りんけい)と呼ばれる球根部分にあると言われています。この毒は、吐き気や下痢、ときには中枢神経に麻痺を起こすものです。
日本では、ヒガンバナは、モグラやネズミから農作物やご先祖様を守るため、土手や田んぼ、墓地の周囲に植えたと言われています。彼岸花の球根ひとつで、モグラやネズミなどの小動物なら、なんと約1500匹も駆除できるほどです。また、ネズミ避けとして、壁土と一緒に蔵の壁に塗ったとも言われています。
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ちなみに、鬼舞辻無惨が人として生きていた平安時代と言えば、日本最古の長編小説『源氏物語』が書かれた時代です。
『源氏物語』の主人公、光源氏は、身分も容姿も教養も趣味も秀でた男性ですが、光源氏は義母である藤壺の君への道ならぬ恋に苦悩し、果ては子をなし……と、「藤」は光源氏の人生にとって、甘くも危険な「毒」だったと言えます。
(山田晃子)


