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猫の”心音”を聴きたい飼い主「ゴロゴロ…」に埋もれてたどり着いたのは

漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ『妄想猫観察』。猫の心臓の鼓動を聴いてみたいと、耳をあててみるも聴こえるのは「ゴロゴロ」音。その音に身をゆだねていると、遠くへ……。

「ゴロゴロ」でかき消されてしまう猫の鼓動

猫の鼓動を聞いてみたいのに、「ゴロゴロ」してしまう
猫の鼓動を聞いてみたいのに、「ゴロゴロ」してしまう

 猫の心音を聞いてみたい。

 しかしまあ、難しい。横になっている猫に耳を押し当ててみるも、低い振動音しか聞こえない。隙を見てシュッと近づき耳を押し当ててみても駄目だ。いつでもどこでも、ごろごろぐーぐーと聞こえてくる。猫の体内には静かなタイミングが無いのだろうか。そもそもあれはどういう仕組みで鳴っているのだろう。声帯に空気が通る際の振動というのは聞いたことがあるが、それで正しいのだろうか。獣医ならば猫の心音を聞く方法もあるのだろうが、生憎獣医ではない。というか獣医だったらこんな間抜けな文章を書いていない。定期検診に行く際に聞いてみるべきだろうか。聴診器の購入も考えたが珍しい物が嫌いな猫だ、大人しく買った聴診器を当てさせてくれる気もしない。

 諦め気味に横になっていると、猫がすぐ側に座り込んでくる。ぐーぐーぐろぐろと心地の良い低音が耳に響く。猫に心臓が無かったらどうしよう。まあでも元気だからいいのか、別に無くても。

 ごろごろ音を長く長く聞いていると、なんとなく海鳴りに似ている気もしてきた。猫の体には心臓の代わりに海でも入っているのかもしれない。猫は液体っぽいので、納得がいく気もする。なるほどなあ。ここを猫海と名付ける。猫海は温かな水で満たされていて、くらげや蛸(タコ)が平和にぷかぷかと漂っているのだ。

(迷子)

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