「サイコロステーキ先輩」の先駆者、『バイオハザード』に登場!今週の「金ロー」で
いきなりステーキ先輩、噛ませ犬先輩、自滅の刃……など、さまざまな呼び名で親しまれているのが、『鬼滅の刃』の「那田蜘蛛山編」で注目を浴びた“サイコロステーキ先輩”です。今週放送の「金曜ロードSHOW!」には、サイコロステーキ先輩の先人が登場します。やられ役ながら、強烈な印象を残すサイコロキャラの歴史を振り返ります。
チョイ役ながら『鬼滅の刃』で人気沸騰
日本発の人気ゲームを原案にした映画『バイオハザード』(2002年)は、ミラ・ジョヴォヴィッチが主演したサバイバルアクションものです。第1作が世界各国で大ヒットしたことから、これまでに実写版だけでシリーズ6作が作られています。2021年3月26日(金)放送の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)では、同じくミラ主演作『モンスターハンター』の劇場公開を記念して、シリーズ第1作がオンエアされます。
すでにフジテレビやテレビ朝日でオンエアされてきた『バイオハザード』ですが、5年ぶりのTV放送となる今回は、前半のあるシーンが注目を集めそうです。人気アニメ『鬼滅の刃』の第18話「偽物の絆」で話題を呼んだ通称“サイコロステーキ先輩”の先人が登場するのです。
“サイコロステーキ先輩”とは、主人公・炭治郎の先輩にあたる鬼殺隊の無名隊士です。十二鬼月のひとりである累(るい)に対し、「こんなガキの鬼なら、俺でもやれる」となめてかかり、一瞬にしてサイコロステーキ状に斬り刻まれてしまいます。あまりにも見事なやられっぷりが、視聴者の脳裏に焼きついたのです。
「サイコロステーキ」に歴史あり
そのサイコロステーキ先輩の先人となる人物は、『バイオハザード』で危険なウイルスが漏れ出した研究施設の制圧に乗り出した特殊部隊を率いる、ワン隊長です。注目のシーンは本編開始から30分すぎ。研究施設内を慎重に探索していたワン隊長たちでしたが、極秘研究を守るために仕掛けられたレーザートラップによって、絶体絶命の窮地に追い込まれます。
サイコロステーキ先輩の先輩にあたるワン隊長ですが、さらにその先輩もいます。不条理なデスゲームものの先駆的映画『キューブ』(1997年)の冒頭に、元祖サイコロステーキ先輩が登場します。日本でも、菅田将暉主演作『CUBE』としてリメイクされるそうなので、サイコロキャラを誰が演じるのかも気になるところです。
ワン隊長を演じた俳優コリン・サーモンは、『エイリアンVSプレデター』(2004年)でも傭兵たちの隊長を演じ、やはりプレデターの餌食になってしまいます。また、『バイオハザードIII』(2007年)にもサイコロシーンが用意されています。こうして振り返ると、サイコロステーキにもなかなか味のある歴史が感じられます。
ワン隊長の勇姿を『バイオハザード』でぜひチェックしてほしいのですが、ひとつ大きな問題があります。映画は劇場公開時にPG12指定だったため、TV放送では一部のシーンが編集されることになるようです。はたして、サイコロステーキ先輩の先輩であるワン隊長は、いちばんの見せ場のカットを免れることができるのでしょうか?
(長野辰次)