仮面ライダー同士のバトルが熱い作品4選。配信で今すぐ見られる!
平成以降の仮面ライダーシリーズにおいて、視聴者のテンションがMAXになる瞬間はふたつあります。「主人公の最強フォーム登場」と「主人公以外のライダー登場」です。いわゆる“2号ライダー”の登場は昭和シリーズでもありましたが、平成以降はより顕著に。1作品で10人以上の仮面ライダーが登場する作品も数多くあります。
徐々に増えるライダーの数…5人以上は今やスタンダード?
平成・令和の仮面ライダーの醍醐味のひとつは、「サブライダーの登場」ではないでしょうか。仮面ライダー2号、ライダーマンなど、昭和シリーズからいわゆる“2号ライダー”と言われるヒーローが登場してきましたが、平成以降のシリーズには主人公以外にも、仮面ライダーが続々登場する作品が増えています。
その数は2号だけにとどまらず、5号・6号…さらには劇場版を含めると10号に達する作品も珍しくありません。そしてサブライダーの登場は、視聴者のテンションが上がる瞬間でもあり、今やシリーズの見どころになっています。今回は、とにかく多くのライダーが登場する作品を、HuluやU-NEXTなど大手配信サービスですぐに見られるものからご紹介します。
●『仮面ライダー龍騎』

2002年から放送された平成仮面ライダーシリーズ3作目。“仮面ライダー同士のバトル”に焦点が置かれた本作は、シリーズ50年の歴史のなかでも革命的な作品として位置づけられています。前々作『仮面ライダークウガ』は1人、前作『仮面ライダーアギト』でも3人の仮面ライダーを主人公としていましたが、本作では破格の13人もの仮面ライダーが登場します。
キャッチコピーの「戦わなければ生き残れない!」の通り、鏡のなかの世界「ミラーワールド」で決死のバトルを繰り広げます。 毎回、登場するライダーと退場するライダーに多くの視聴者が釘付けになり、その反面、どんな怪人が登場したか覚えていない人も多い(?)ほど、仮面ライダー自体に注目が集まった作品です。
●『仮面ライダー鎧武(ガイム)』

「ライダー戦国時代」というキャッチコピーを引っさげ、2013年から放送された平成仮面ライダーシリーズ15作目。平成2期シリーズはモチーフがトリッキーなものが多いのですが、本作は “フルーツ”と“戦国武将”という異色な組み合わせを採用しています。脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS サイコパス』などを手掛けた虚淵玄氏が担当。初めはストリートダンスチームの勢力争いだったのが、次第に世界規模の戦いに発展するスリリングなストーリーに。TV本編には総勢12人の仮面ライダーが登場します。
仮面ライダーのデザインもさまざまで、和風、西洋風、中華風などの基本スーツに、「フルーツ」を模した鎧を装着する設定です。そのため、スーツと鎧の組み合わせで、同じライダーでもひと味違った印象を楽しめたのも本作の特徴。時代劇さながらのチャンバラアクションも本作の見どころの一つです。
●『仮面ライダーエグゼイド』

平成仮面ライダーシリーズ18作目の『仮面ライダーエグゼイド』は、2016年から放送された、「ゲーム」と「医療」をテーマにした作品です。物語序盤では「ガシャット」と呼ばれる変身アイテムの争奪戦が描かれ、後に一般市民が仮面ライダーとして参加する死のゲーム「仮面ライダークロニクル」編に突入していきます。
登場する仮面ライダーの総数はズバ抜けて多いわけではありませんが、「鎧武」と同じく“基本形×鎧”の組み合わせが豊富で、飽きさせないビジュアルも魅力の作品でした。また、第2話でメインライダー・エグゼイドの色違い「仮面ライダーゲンム」が登場。主人公とデザインは同じだけど黒いライダーという、『仮面ライダー龍騎』でのリュウガを彷彿とさせる設定は、ファン胸アツの展開でした。
●『仮面ライダーカブト』

2006年放送、平成仮面ライダーシリーズ6作目の『仮面ライダーカブト』では、ライダー同士の戦いをメインにしていませんが、登場する仮面ライダーは11人(劇場版を含む)。シリアス寄りの作風に反して、新ライダーが次から次へと登場……フタを開けてみたら“結構いた!”印象が強い作品です。
今作の仮面ライダーは、「ZECT(ゼクト)」という企業が開発したシステムという扱いです。そのためバリエーションもかなり豊富です。カブトムシ、スズメバチ、バッタなど、仮面ライダーにおいて王道とされる“昆虫”をモチーフにしたライダーたちは、視聴者にとっても、「次にどんな昆虫ライダーが登場するのか」と、予想する楽しみにもなっていました。そして本作にも主人公ライダーの黒色版「ダークカブト」が登場します。
令和でも『仮面ライダーゼロワン』、『仮面ライダーセイバー』と、サブライダーが多数登場する作品が続いています。ますます白熱するサブライダーたちの活躍を、いま一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
(椎名治仁)