『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』映像化で、原作ファンが熱く期待するポイントは?
2021年6月の公開が待たれる映画『ザ・ファブル』第2弾は、原作マンガでも「泣ける」と評判のエピソードの映像化で大きな期待が集まっています。原作マンガを愛読するライターが、映像化で注目したいポイントを紹介します。
原作で「泣ける」と評判のエピソードを映像化
2014年に『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載がスタートし、2019年に第一部が終了した『ザ・ファブル』(作:南勝久)、その実写映画化の第2弾『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』がいよいよ2021年6月18日(金)に公開される運びとなりました。
当初は2021年2月5日に同作が公開予定でしたが延期となっていました。ご存じのとおり新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言で、飲食店やエンタメ関連など多くの業界が影響を受けています。だからこそ、こんなご時世にあえてポジティブな意見を言わせていただければ、公開が待たされていた分『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』に対する期待値も高まっているのではないでしょうか?
現在、全22巻で累計8000万部(2020年11月時点)を突破するこの人気コミックは、2019年に岡田准一さん主演で第1作が実写映画化され、公開翌日の2019年6月22日から23日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで2位を獲得し、「Yahoo! 映画」作品レビューでも4.37点と、好評を博しました。同作の魅力のひとつが、原作とはまた違う高いエンタメ性と、日本映画のなかで「世界基準」を目指したアクションです。
「6秒以内にどんな相手でも殺す」謎の殺し屋“ファブル”こと佐藤アキラ(偽名)が活躍するという設定こそ原作マンガと同じですが、どちらかというとダークな雰囲気のなかで物語が展開される原作から趣を変え、映画版の方はコミカルなシーンはさらにコミカルに、そして戦闘シーンはよりド派手に……といった演出がなされていたと思います。
そのパート2となる『殺さない殺し屋』は、出演キャストから察するにコミックス第9巻から13巻で展開された「宇津帆編」が舞台と思われます。原作ファンから「最も泣ける」シリーズとされているのですが、コミックスのエグい世界観がどのようなエンターテインメントに昇華するのかが注目ポイントといえるでしょう。