ガンダム史上屈指の、「イライラさせる」キャラ3選。なぜだか記憶に残る…?
信念や復讐をエネルギーにして戦うシャア・アズナブル、戦いの中で人間に希望を見出したアムロ・レイなど、宇宙世紀を軸とした『ガンダム』シリーズにはかっこいいキャラが多く登場します。一方で、作中での言動や考え方から、ファンをイライラさせたキャラも少なくありません。
イライラするのに目が離せない
ガンダムシリーズにおける嫌われキャラといえば、バスク・オムやカテジナ・ルースなどが思い浮かびますが、彼らは“悪人”ではあるけれど、狂人のような魅力も感じさせます。しかし、なかには自分の感情で周囲はおろか戦場も引っかき回し、多くの視聴者をイライラさせたキャラも存在します。今回は、宇宙世紀のガンダム作品を中心に、なぜだか目が離せないイライラキャラを紹介します。
●ニナ・パープルトン/『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』
新型ガンダムのシステムエンジニアとして連邦軍のアルビオンに乗り込んだアナハイム社のニナ・パープルトン(21)は、自分が開発に携わったこともあり、ガンダムに対して異常な愛情を見せます。ガンダムが損傷しようものなら「私のガンダムが!」と泣き叫んだり、パイロットのコウ・ウラキ(19)らに恫喝したりと、ヒステリックな側面を見せます。
コウの頑張りでガンダムの操縦練度が高くなると、ニナとの関係も良好となり恋仲になるのですが、艦内でイチャイチャしだす非常識っぷり。搭乗員の恋模様では、キースとモーラが奥ゆかしく親密になっていった点を考えると、主力機ガンダムのパイロット・コウと良い仲になった自分を周囲に見せつけるマウンティング女子ともとられかねない行動でした。
そんなニナには秘密があり、連邦に敵対するデラーズ・フリートのエースパイロットで、作中でコウと何度も戦うことになるアナベル・ガトーと交際していた過去がありました。このガトーというのが「ソロモンの悪夢」という異名を持ち、1年戦争で大活躍したパイロットです。
そんな「今カレvs.元カレ」の最終決戦で、デラーズ・フリートは地球へのコロニー落としを画策。ガトーは生身でコロニー内部に潜入し手動で落下位置を調整。そこに後を追ってきたコウが現れガトーに銃口を向けます。この緊迫した場面に首を突っ込んできたのがニナ。こともあろうに、今カレのコウに銃を向けて、元カレ・ガトーを守るという謎行動。コウは絶望したことでしょう。
最終決戦で生き残り、北米オークリー基地に赴任することになったコウですが、そこで出迎えたのはなんとニナ。コウを見つけるやニコっと微笑みストーリーエンド。視聴者からしたら、「なにわろとんねん」とイライラするシーンでした。
●ハサウェイ・ノア/『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
連邦軍のブライト・ノアの子ハサウェイ・ノア。『逆襲のシャア』では戦艦ラー・カイラムに乗艦することになるのですが、その過程で出会ったのが、少女クェス・パラヤ。ハサウェイは彼女に好意を抱きますが、後にシャアの感性や思想に同調したクェスはネオ・ジオンの下へ行きパイロットとして訓練を受けることに。
ハサウェイは傍からいなくなったクェスに対し、いつまでも未練を引きずりっぱなし……。このあたりまではまだ子供の恋と笑って許せそうですが、ここからがガンダム史に残る理不尽な行動の始まりでした。