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2021冬アニメのアニソンを振り返る。『ウマ娘』など泣ける曲、本編で流れて盛り上げた曲も!

フルサイズで聴くと「すごみ」を増す楽曲も

●『ワンエグ』『のんのんびより』のエンディングはフルサイズ必聴

CD「巣立ちの歌 / Life is サイダー」(ワンエグ盤)ジャケット
CD「巣立ちの歌 / Life is サイダー」(ワンエグ盤)ジャケット

 最近のアニソンはTVサイズが先行配信されるケースが増えましたが、音源がリリースされ、フルサイズで聴くとまた違った味わいを得られることもあります。たとえば『ワンダーエッグ・プライオリティ』のヒロインたちが歌うエンディングテーマ「LIFE is サイダー」。この曲は、物語の進行に合わせて改めて意味を考えさせられる歌詞が魅力的でしたが、フルサイズでは間奏にヒロイン4人の他愛のない会話が挿入され、彼女たちの日常への愛おしさがさらに増すでしょう。

『のんのんびより のんすとっぷ』のエンディングテーマ「ただいま」は、前シリーズまでと同じくZAQさんが作詞・作曲し、れんげたち4人が歌う合唱曲です。のどかさと懐かしさをたたえた雰囲気もこれまで同様ですが、過去のエンディングテーマを踏まえていたり、日常が積み重なることで未来に向けて変わっていくというCメロ以降であったりと、シリーズ最終作にふさわしく歌詞の“泣かせ”度は随一。最終回ではフルサイズで流れ、多くの『のんのんびより』ファンの涙を誘ったのではないでしょうか。

●「僕の戦争」はCメロから景色が一変

CD「僕の戦争」(神聖かまってちゃん)ジャケット
CD「僕の戦争」(神聖かまってちゃん)ジャケット

 “フルで聴くとすごい”という意味では、2020年12月放送開始の作品ではありますが『進撃の巨人 The Final Season』オープニングテーマ「僕の戦争」にも触れないわけにはいきません。TVサイズでは『The Final Season』のマーレ編の話に沿った不穏さや恐怖を煽るような楽曲でした。しかしフルサイズ、特にCメロ以降は日本語の女性ボーカルがメインとなり、曲から想像させられる景色が様変わりします。神聖かまってちゃんらしい、遊び心ある仕掛けでした。

 また、歌い手がキーになった楽曲も多数ありました。『文豪ストレイドッグス わん!』では、ラックライフによる第1シリーズエンディングテーマ「名前を呼ぶよ」を、主人公の中島敦(CV.上村祐翔)がカバー。『WIXOSS DIVA(A)LIVE』の主人公たちNo Limitが歌う明るいオープニングテーマ「D-(A)LIVE!!」は、第11話で作中最強格ユニットの夢限少女が歌うと一転してクールなイメージになったのも驚きです。

 また、亡国の王女・マユリスが男装して旅をする『オルタンシア・サーガ』のエンディングを、女性ボーカルのような高音域までカバーする男性アーティストのまふまふさんが歌ったのは、ニクい采配でした。

 2021年冬期も、アニソンはアニメと同じく大充実のシーズンでした。4月から放送開始している春アニメでも、アニソンがもたらす感動やアニソンが物語を盛り上げる演出に注目して楽しんでみてはいかがでしょう?

(はるのおと)

(C)2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
(C)WEP PROJECT
(C)Hajime Isayama

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